【高校野球2014夏】三重健闘するも大阪桐蔭が2年ぶりの優勝

 ついに最終日を迎えた第96回の選手権大会。6月21日の南北海道、沖縄の地方大会初まりを皮切りに、球児たちの「夏」が始まり、8月11日からは甲子園で全国から勝ち残った49校による熱戦が続いた。全国3,917校の頂点に立ったのは、大阪桐蔭だった。

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 ついに最終日を迎えた第96回の選手権大会。6月21日の南北海道、沖縄の地方大会初まりを皮切りに、球児たちの「夏」が始まり、8月11日からは甲子園で全国から勝ち残った49校による熱戦が続いた。そしてついに今日8月25日、最後まで残った2校の夏に決着がつき、すべての球児の夏が終わりを告げた。

【決勝戦】大阪桐蔭(大阪)4-3三重(三重)
 全国3917校の頂点を決める決勝戦。大阪桐蔭は福島投手、三重は今井投手と両校ともエースが先発。2回表、2塁打の稲葉選手、四球の世古選手を塁に置き、8番中林選手が左越えの2点適時打を放ち、三重が先制する。大阪桐蔭は2回、3回に1点ずつ入れ同点に。5回に再びリードを奪われるが、勝負を決めたのは大阪桐蔭の主将、中村選手のバットだった。7回裏、2死満塁からの2球目、内角球を振り抜くと、打球は詰まりながらもセンター前にポトリと落ちる逆転の2点適時打となる。9回表に三重が勝利への執念で連打を見せたが、福島投手がプレッシャーに耐え、最後の打者を遊ゴロに打ち取り、ゲームセット。大阪桐蔭が2年ぶりの優勝を飾った。
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 決勝戦は、両先発投手には連日の激戦の疲れが見え、本調子とは言えず互いに走者を出す展開となったが、気持ちを前面に押し出した粘り強い投球と、野手の懸命のプレーでカバーが光り、決勝戦にふさわしい好ゲームとなった。最後、優勝した大阪桐蔭の選手たちが笑顔よりもうれし涙を浮かべていたのが印象的だった。全国各地で3,916校の球児たちの涙が流れてきたが、最後に残った3,917校目の選手たちの目も涙で溢れていた。

《朝倉尚》

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