「子どもがいてもキャリアアップしたい」賛同9割…ワコール調査

 ワーキングマザーの2人に1人が、自身のキャリアアップに意欲的であることがワコールの調査により明らかになった。また、「子どもがいてもキャリアアップしたい」という女性に賛同できると考える人は約9割にのぼった。

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「子どもがいてもキャリアアップしてきたい」という女性に対してどう思うか?
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 ワーキングマザーの2人に1人が、自身のキャリアアップに意欲的であることがワコールの調査により明らかになった。また、「子どもがいてもキャリアアップしたい」という女性に賛同できると考える人は約9割にのぼった。

 ワコールが実施した「ワーキングマザーの仕事と育児の両立に関する意識調査」は、首都圏(1都3県)に住む20代~40代の、過去2年以内に育児休暇から職場に復帰した女性(100名)と、今後6か月以内に職場復帰する予定の女性(69名)、計169名を対象にインターネットにより実施した。調査時期は2016年1月。

 「子どもがいてもキャリアアップしていきたい」という女性に対してどう思うかを聞いた質問では、53.8%が「賛同できて、私もキャリアアップしていきたいと思う」と回答し、半数以上の人が自身のキャリアアップに意欲的であることがわかった。また、「賛同はできるが私はそう思わない」と回答した人も36.1%おり、ワーキングマザーのキャリアアップに対して「賛同できる」と考える人が約9割にのぼることが明らかになった。

 さらに、職場復帰後、以前と同等の仕事ができるかどうかを聞くと、職場復帰前の人では「復帰したら以前と同等の仕事ができる」に、37.7%の人が「とてもそう思う」「そう思う」と回答。一方、すでに職場復帰をしている人のうち「とてもそう思う」「そう思う」と回答した人は63.0%と多くなった。職場復帰前には、以前と同等の仕事ができるか不安を感じている人が多いようだが、復帰後には以前と変わらないパフォーマンスを発揮している人が多いようだ。

 育児モードと仕事モードの切り替えに関して、自身を表すワードを聞いたところ、育児モードの1位は「ゆるゆる」、2位「バタバタ」、3位「だらだら/テキパキ」だった。仕事モードでは、1位が「テキパキ」、2位「しゃんと」、3位「シャキーン」となった。育児モードから仕事モードへ切り替えるアイテムを聞いた質問では、「ヒールのある靴」と回答した人がもっとも多く、ついで「ジャケット」「補正下着」と続いた。

 育児と仕事を両立するために大切だと思うことを聞くと、もっとも多かったのは「家族の支え」。職場復帰前の人で63.8%、職場復帰後の人で73.0%が「家族の支え」が大切だと回答しており、実際に働き始めることで、さらに家族の支えが大切であると実感するようだ。

 あったらいいなと思う育児に関するサポート・制度では、育児に必要なお金・時間・休みに関するサポートのほか、育児休暇中に在宅での業務サポートや研修などの実施、育児中は子どもの病気などにより急な休みを取ることが多くなるため、フォローをしてくれる社員に対しても補助を付けてもらいたいという意見もあった。

《外岡紘代》

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