東京都教委、教員用「小学校・英語授業づくり」パンフレット作成

 東京都教育委員会は、小学校外国語活動について教員用のパンフレット「教師が児童とつくる豊かなコミュニケーションの充実に向けて」を作成しWebサイトで公開した。1単位時間で3つの活動に分けて段階的に指導するなど、授業作りのポイントや取組み方についてまとめている。

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教員用パンフレット
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 東京都教育委員会は、小学校外国語活動について教員用のパンフレット「教師が児童とつくる豊かなコミュニケーションの充実に向けて」を作成しWebサイトで公開した。1単位時間で3つの活動に分けて段階的に指導するなど、授業作りのポイントや取組み方についてまとめている。

 小学校の外国語活動の授業で、児童が自信を持って授業に取り組めるような工夫を紹介した教員用の自己研修用で、平成27年4月に作成したパンフレットの第2弾。

 授業づくりのポイントとして、1単位時間(45分)を「英語の語いや語句の音声に触れる活動」「会話の表現に慣れ親しむ活動」「自分の思いを伝える活動」の3つの活動に分けることを挙げている。授業の構成が明確になり、教師も児童も見通しを持って取り組めるという。

 中学の英語授業との接続を考えた、「東京方式 少人数・習熟度別指導ガイドライン(中学校英語)」で示している「自己紹介」「道案内」「地域紹介」といった具体的な題材を取り上げ、小学校高学年で実践できる授業展開例を掲載している。

 たとえば、「自己紹介」では、友達に好きなものについて質問や、自分の好きなものや嫌いなものを伝えるなど積極的に会話を楽しむことを目標に授業を展開。デジタル教材を使用し、お互いに質問しあって同じものが好きだったらハイタッチするなど言葉以外のコミュニケーションを取り入れながら活動を進める。さらに、担任とALTの会話場面を見せた後、児童同士で会話を行い、時間内になるべく多くの児童と会話するなど、3つの活動に沿った具体例を紹介している。

 さらに、各活動の指導ポイントもQ&A方式で掲載した。児童が積極的に自分の思いを伝えるために、ゲーム形式や会話を通して相手の新しい一面を発見できるような達成感を持たせる工夫も必要などと丁寧に回答している。

 パンフレットは東京都教育委員会Webサイトの「学び応援ページ」内「外国語活動」に掲載している。

《田中志実》

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