【全国学力テスト】中3対象に英語4技能テスト導入、平成31年度から

 文部科学省の「全国的な学力調査に関する専門家会議」は、中学3年生を対象とした「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」において、英語のテストを平成31年度から実施する方針を固めた。「聞く」「話す」「読む」「書く」という英語の4技能を測定するテストとなる。

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 文部科学省の「全国的な学力調査に関する専門家会議」は、中学3年生を対象とした「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」において、英語のテストを平成31年度から実施する方針を固めた。「聞く」「話す」「読む」「書く」という英語の4技能を測定するテストとなる。

 全国的な英語の調査は、平成26年度に高校3年生約7万人を対象に実施。全国無作為抽出により、4技能を測る試験と生徒・教員・学校に対する質問紙調査を行った。平成27年度には、高校3年生に加え、中学3年生約6万人を対象に英語の調査を実施しているが、中高生の英語力には多くの面で課題が指摘されている。

 全国学力テストの英語調査では、「聞く」「話す」「読む」「書く」という4技能を測定して、生徒の英語力を把握。英語教育改善のためのPDCAサイクル(企画・立案、実施、検証・評価、実行・改善)を構築することで、生徒の英語力向上を目指す。導入は平成31年度からとなり、平成29年度と30年度は調査設計や予備調査を実施する。

 調査の時間配分は、「聞く」「読む」「書く」の3技能全体で45分程度、「話す」に関する調査は教員との対面式などで10分程度を目安として検討する。

 実施時期は、調査結果を生徒本人にフィードバックして学習改善に活用することを考慮すると、国語・数学と同様に年度の早い時期に実施することが適当だという。実施頻度は、国語・数学のように毎年ではなく、理科のように3年に一度程度とすることが実施面からも当面は妥当であるとし、将来的な実施頻度は改めて検討するとしている。

《奥山直美》

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