高校生の志望校選択、3人に1人が「授業料の安さ」を重視

 高校生の3人に1人が、進学先を選択するうえで、授業料の安さを重視していることが6月28日、リクルート進学総研が実施した調査結果から明らかになった。授業料の安さは、文系より理系、大都市圏より大都市圏以外の方が重視する傾向が強かった。

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進学関連費用への重視度
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 進学先を選択するうえで、高校生の3人に1人は授業料の安さを重視していることが6月28日、リクルート進学総研が実施した調査結果「進学センサス2016」から明らかになった。授業料の安さは、文系より理系、大都市圏より大都市圏以外の方が重視する傾向が強かった。

 調査「進学センサス2016」は、高校生の進路選択プロセス(行動・意識)の現状を把握する目的で実施した。2016年に高校を卒業した全国の男女5万人を対象に、3月18日から4月11日まで、質問紙による郵送法で行い、4,424人から回答を得た。このうち、大学進学者3,051人の結果をまとめている。

 志望校検討時の進学関連費用への重視度は、「授業料が安いこと」がもっとも多い32.9%、ついで「奨学金制度が充実していること」22.4%、「受験料の割引制度があること」19.4%。「授業料が安いこと」という回答は、2013年の前回調査時の33.4%より0.5ポイント減少したものの、大学進学者の3人に1人の回答を占めた。

 また、「授業料が安いこと」を重視する傾向は、「文系」(30.7%)よりも「理系」(36.1%)、「大都市圏」(28.8%)よりも「大都市圏以外」(37.9%)の方が高かった。

 オープンキャンパスの参加率は、2011年の前々回調査より2.1ポイント増の92.1%。オープンキャンパスの参加状況は、全体的に早期化傾向にあり、高校1年時の参加率は46.5%と、2年連続で増加した。

 オープンキャンパスの参加校数は、平均3.8校。男女別では、男子3.1校に対し、女子は4.2校。女子では、「5校以上」という回答が35.9%にのぼった。

 大学進学者の出願校数は、平均2.9校。出願した学校数の分布によると、「1校」が35.1%ともっとも多く、ついで「5校以上」が20.1%と、個人差がみられた。

《奥山直美》

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