リオ2016パラリンピック9/7開幕、注目の高校生・大学生選手11名一挙紹介

 リオ2016オリンピック(リオ五輪)の次は、9月7日から18日に開催される「リオ2016パラリンピック競技大会」。高校生・大学生を中心に、若手選手11名を紹介しよう。なお、選手の年齢は開催日9月7日時点でのもの。

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日本パラリンピック委員会 リオ2016パラリンピック競技大会
日本パラリンピック委員会 リオ2016パラリンピック競技大会 全 4 枚 拡大写真
 リオ2016オリンピック(リオ五輪)の次は、9月7日から18日に開催される「リオ2016パラリンピック競技大会」。リオ五輪選手団の大健闘の波を受け、パラリンピック選手127選手(8月12日時点)の活躍にも大きな期待がかかる。高校生・大学生を中心に、若手選手11名を紹介しよう。なお、選手の年齢は開催日9月7日時点でのもの。

◆辻沙絵選手(日本体育大学)
 北海道出身の21歳。日本体育大学体育学部体育学科4年生。陸上競技に出場する。高校時代には、ハンドボールの強豪、茨城県立水海道第二高で活躍し、全国高校総体ベスト8に入賞した経験を持つ。持ち前の瞬発力やハンドボールで培ったスタミナと精神力を生かして、リオ大会でのメダル獲得を狙う。

◆前川楓選手(愛知医療学院短期大学)
 愛知医療学院短期大学の1年生。陸上競技に出場する。7月11日には愛知医療学院短期大学が前川選手のリオパラリンピック出場を報じ、前川選手関連のニュースに関するリンクを掲載している。出身の三重県津市のWebサイトでは、市本庁社を訪れたようすが公表されている。応援メッセージは津市の「リオ2016パラリンピック競技大会 坂倉航季選手・前川楓選手応援ページ」で受け付けている。

◆鳥海連志選手(長崎県立大崎高等学校)
 車椅子バスケットボールに出場。チーム最年少の17歳、長崎県立大崎高等学校の高校2年生。2015年に強化指定選手に初選出され、2015IWBFアジアオセアニア・チャンピオンシップ千葉日本代表として出場。チームのリオパラリンピック出場権獲得に貢献した。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会によると、「卓越したチェアスキル(車椅子の操作)とスピードが持ち味」。

◆瀬立モニカ選手(筑波大学)
 筑波大学1年生。カヌー競技に出場する。ニックネームは「モニカ」。日本財団パラリンピックサポートセンターのWebサイトでは、大会に向け瀬立選手からの言葉やこれまでの写真を公開。西コーチは「レース中盤の華麗なストロークをぜひ見てください」とコメントしている。リオだけでなく、東京パラリンピックでは地元・江東区での金メダルも期待されている選手だ。

◆若杉遥選手(立教大学)
 立教大学社会学部3年生。ゴールボールという、鈴が入ったボールを投げ合い、得点を競う対戦型の競技に出場する。リオパラリンピックは、前回のロンドンパラリンピックに続き2回めの大舞台。ロンドンパラリンピックでは金メダルを獲得しており、2大会連続での金メダル獲得に熱視線が注がれている。

◆森下友紀選手(昭和女子大学)
 水泳競技に出場。ニックネームは「ゆきち」「もりしー」。アピールポイントは「前半から恐れずに全力で突っ込むところ」だという。障がい者水泳日本代表チーム情報によると、水泳を始めたきっかけは、「水が苦手で、スイミングスクールに通い始めたこと」。パラリンピックは初出場だが、重圧に負けず若い力で波を掻き分け進んでほしい。

◆池愛里選手(東京成徳大学高等学校)
 水泳競技に出場。9歳のときに左脚膝付近にできた腫瘍を摘出するため、筋肉の一部を切除。その影響で、左足首の機能を一部失う。手術後リハビリのために水泳を始め、12歳から本格的に練習に取り組み始めた。2014年に開催された仁川アジアパラ競技大会では、50m自由形の金を含む4つのメダルを獲得している。

◆一ノ瀬メイ選手(近畿大学)
 京都府京都市出身の近畿大学2年生。ニックネームは「メイメイ」「メイ」。トヨタのCMにも起用されている水泳選手。近畿大生に関するオリンピック・パラリンピック情報を集めて紹介するキュレーションサイト「Kindai Picks」で一ノ瀬選手の活躍を報じるニュースを転載している。

◆岩渕幸洋選手(早稲田大学)
 ガッツポーズがトレードマークの卓球選手。教育学部4年。岩渕選手によると、「パラ卓球では、それぞれの障がいをカバーするための独自の戦術、技術」がある。日本財団パラリンピックサポートセンターのインタビューには、もともとパラリンピックは東京での出場を目指していたが、リオではメダルを目標にし、経験を積むことを大事にすると語っている。早稲田大学のWebサイト「早稲田ウィークリー」内の企画「学生注目!」でもインタビューに応えており、パラリンピックに向けて意気込みを表明している。

◆中島啓智選手(中山学園高等学校)
 中山学園高等学校在学中の17歳。水泳競技の選手団の中では、池愛里選手と並ぶ最年少。体を鍛えるために始めた水泳だが、2015年3月にカナダ・エドモントンで行われた国際大会では200m個人メドレーで優勝。国内大会でも、2015年9月のジャパンパラ(東京)や同年11月の第32回日本身体障がい者水泳選手権大会(宮城)でも上位入賞を果たしている。

◆選手一覧やインタビューが見たい!

 日本パラリンピック委員会は、Webサイト「リオ2016パラリンピック競技大会」で日本代表選手団名簿を掲載している。名簿の判例は、顔写真と氏名、年齢などの基本情報のほか、クラス・持ち点など。現住所も記されているため、地元選手を探す際にも便利だ。

 競技紹介や注目選手、超人特集をチェックしたい場合は、日本財団パラリンピックサポートセンター(パラサポ)のWebサイトが役立つ。大会やイベントスケジュールだけでなく大会関係のニュースも報じているため、開催期間中は小まめに情報の更新をチェックしたい。

◆国内でも盛り上がろう

 東京都オリンピック・パラリンピック準備局は、都内各地で競技の体験や展示など、パラリンピックの魅力を体験できるプログラム「NO LIMITS CHALLENGE」を展開している。8月25日からは、都営大江戸線内の22駅構内でパラリンピック競技の魅力を体感できる企画展示もスタートした。パラリンピックの全22競技を立体展示で紹介し、パネルで競技の特徴やルールを公開している。なかには選手の装備や器具も間近で見ることができる競技もある。リオ2016パラリンピックの観戦を助ける知識を得られる工夫がされているため、近くに出かけた際は立ち寄ってみるとよいだろう。

《佐藤亜希》

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