【大学受験2017】東大・京大・早慶大…代ゼミ「主要大学入試データ」公開

 代々木ゼミナールはWebサイトで、東京大学、京都大学、早稲田大学、慶應義塾大学など主要12大学の入試データを公開した。大学ごとに、志願者数の推移や合格最低点、出身地別などデータとともに解説している。

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主要大学入試データ
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 代々木ゼミナールはWebサイトで、東京大学、京都大学、早稲田大学、慶應義塾大学など主要12大学の入試データを公開した。大学ごとに、志願者数の推移や合格最低点、出身地別などデータとともに解説している。

 主要大学入試データは、東京大学、京都大学、北海道大学、東北大学、東京工業大学、一橋大学、新潟大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学、早稲田大学、慶應義塾大学について掲載。志願者数・志願倍率、推薦入試、入試変更点、配点比率、合格者最低点など、各大学の特徴的な傾向やデータをまとめている。

 東京大学の志願者数は、2012年度までは前期日程の合計で9,800人から1万人の範囲で推移していたが、2013年度以降は9,300人から9,400人程度の志願者にとどまっている。代々木ゼミナールは、この傾向の要因は受験人口総数の減少や難関大学を敬遠する「安全志向」にあるとみている。特に文系の減少がみられ、2016年度までの8年間で約17%減少。それに対して理系は約6%の減少となっている。

 大阪大学の志願者の地区割合をみると、近畿地区で6割を占め、中部以西では9割を超える偏りがみられる。都道府県別では大阪府と兵庫県で43%と、旧帝大の京都大学が関東からの志願者が比較的多いのに対し、地元の受験生が中心といえる。また、2017年度から「世界適塾入試」を全学的に実施。文系学部と理系学部はAO入試、他学部は推薦入試として行われる。2017年度は全学合計で270人を募集し、2018年度は309人、2019年度は354人にまで増える。

 早稲田大学の2016年度入試の合格者における現役比率は68.9%となり、10年前の2006年までは5割程度で推移していたが、2007年から急速に上昇し現在では7割に接近している。現役割合の低かった政治経済・商・社会科学などの社会科学系学部の現役生の比率が大幅に上昇していることや、地方からのレベル上位の受験生の減少、「浪人してでも絶対早稲田」という受験生が減少していることが考えられる。これらのことから、今後も大きく変化することなく現役比率の上昇の流れは続くという。

 主要大学に関する入試データは、代々木ゼミナールWebサイトで確認できる。

《田中志実》

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