消費支出3年連続減少、教育費は増加…総務省調査

 総務省は2月17日、家計調査報告として平成28年平均速報を公表した。2016年の2人以上の世帯の消費支出は、1世帯あたり1か月平均28万2,188円と3年連続で実質減少。教育の月平均額は1万1,310円で、実質1.3%増加となった。

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消費支出の対前年増減率の推移(2人以上の世帯)
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 総務省は2月17日、家計調査報告として平成28年平均速報を公表した。2016年の2人以上の世帯の消費支出は、1世帯あたり1か月平均28万2,188円と3年連続で実質減少。教育の月平均額は1万1,310円で、実質1.3%増加となった。

 家計調査は、一定の統計上の抽出方法に基づき選定された全国約9千世帯を対象として、家計の収入・支出、貯蓄・負債などを毎月調査している。今回公表されたのは、年平均の結果をまとめた速報。

 2人以上の世帯のうち勤労者世帯の実収入は、1世帯あたり1か月平均52万6,973円で、前年に比べて実質0.3%の増加となった。2人以上の世帯の消費支出は、1世帯あたり1か月平均28万2,188円で、前年に比べて実質1.7%減少、2014年以降3年連続で実質減少となった。

 消費支出を10大費目別にみると、「被服および履物」「住居」など8費目は実質減少している中、「教育」「保健医療」の2費目が実質増加した。教育の月平均額は1万1,310円で、実質1.3%増加。授業料などが実質増加、補習教育などが実質減少となった。

 また、食料の月平均額は7万2,934円で、実質0.2%減少した。調理食品などが実質増加、魚介類・野菜・海藻などが実質減少となった。消費支出に占める食料費の割合を示す「エンゲル係数」は25.8%と前年に比べ0.8ポイント上昇した。

《工藤めぐみ》

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