偏差値ではなく「変差値」研究、学芸大「変人類学研究所」設立

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変人類学研究所
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 東京学芸大学とQREATOR AGENT(クリエーターエージェント)は、「偏差値」以外の新しい教育評価軸「変差値」を共同研究することを目的に「変人類学研究所」を設立した。旧来の価値観にとらわれない人材育成に取り組むという。

 変人類学研究所は、東京学芸大学と起業家や職人、編集者、学者、デザイナーなどさまざまな分野の「QREATOR(クリエーター)=ぶっとんだ創造者」たちのプロデュースを行う「QREATOR AGENT」の共同研究。子どもの持つ変差値(=変人気質)を伸ばし、旧来の価値観や枠組みにとらわれないクリエイティブな人材育成のためのノウハウを構築することを目指す。

 近年教育現場においても、学習指導要領の大幅な改訂や、2020年のセンター試験の廃止・改正が予定されているように、従来の「学力」や「偏差値」という評価軸に代わる創造的で主体的な能力が求められている。

 そうした背景の中、変人類学研究所では、自分で考え動く力を育むため、ユニークな発想力や着眼点、情熱を貫けるこだわりの強さなど、そもそも誰もが持っている「子ども的視点=変人気質(こどモード)」を伸ばす方法論の研究と環境づくりを行う。

 今後は、社会に強い影響を与えている変人気質を持つ大人たち数十名を研究対象に、インタビューやライフストーリーの方法を軸に変人要素をピックアップし、メディア記事や論文に落とし込みアウトプットするという。また、変人育成のためのワークショップやシンポジウムも開催予定。

 変人類学研究所の室長は、東京学芸大学多文化共生教育コースの小西公大准教授が務める。従来の教育に見られる均質的な価値観ではなく、大人から見ると少し「変」にも捉えられる「子ども的視点」にこそ、これからよりよく生きるヒントがあると見て研究を行っていくという。

《畑山望》

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