静岡大学と日本MS、クラウド「反転授業」の教育改革

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(左から)日本マイクロソフトの平野拓也 代表取締役社長、国立大学法人静岡大学の伊東幸宏 学長
(左から)日本マイクロソフトの平野拓也 代表取締役社長、国立大学法人静岡大学の伊東幸宏 学長 全 2 枚 拡大写真
 国立大学法人静岡大学と日本マイクロソフトは3月8日、大学教育におけるデジタルテクノロジーを活用した新たな取組みについて、静岡キャンパスで共同記者会見を行った。大学教育においてデジタルトランスフォーメーション推進で協力することで、静岡大学と日本マイクロソフトは覚書を締結。静岡大学と全国の大学で、デジタルトランスフォーメーション推進を協力し合うことで支援していく。

 デジタルトランスフォーメーションとは、クラウド、ビッグデータ、IoT、AIなどの最新のデジタルテクノロジーを活用し、ビジネスや経営などの変革を進めることだ。静岡大学においては近年、基礎的な学びを教室以外で繰り返し行うことができるため、効果的な手法として注目されている「反転授業」などでデジタルトランスフォーメーションを推進。あらかじめ映像授業などで学生が予習し、実際の授業ではその予習をもとにディスカッション、ディベート、実験を行うなど、アフティブラーニングを実施してきた。

 静岡大学では2012年に研究を開始し、クラウド&クラウドコンピューティングによるWeb動画サイト「静岡大学テレビジョン」を開設し、1,500本以上の動画をアップ。授業に限らず、静岡大学の概要や活動内容などを発信してきた。今回、日本マイクロソフトとの協力体制の構築によって、2017年4月から日本マイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure(マイクロソフト・アジュール)を活用した「クラウド反転授業支援システム(サービス名:大学教育テレビジョン)」として、全学での本格的な運用を開始する。大学全体での低コストでの「反転授業」の実現は、世界的にもほとんど例のない画期的なもので「教育の革新」といってもよいだろう。

 また、「クラウド反転授業支援システム(サービス名:大学教育テレビジョン)」は「Asure(アジュール)」の全面活用により、登録動画数、教材数、教材容量の制限がなくなり、100万本の動画を登録しても保管容量不足や処理性低下の心配がない。動画の制作、クラウドへの保管、世界への配信をコストレスで行うことができる。静岡大学はこれらのデジタルトランスフォーメーションを全国の大学へ推進。「反転授業ノウハウの提供」などを行い、日本マイクロソフトは全国の大学に向けた提案サポートを実施する。

 さらに、第4次産業革命に向けた人材育成にも、共同で取り組む。次世代AI人材の育成を目指し、IoTおよびAIなどの情報先端技術や、その応用に関する講座・ワークショップを静岡大学で開講。日本マイクロソフトは学生向けに、働き方改革についての講座・ワークショップを開催する。

 本記事に続き、より詳しい内容を3月9日に掲載する。

《大倉恭弘》

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