H28年度大卒生就職内定率(2月1日現在)過去最高90.6%

 厚生労働省と文部科学省は3月17日、平成28年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査(2月1日現在)を取りまとめ公表した。就職内定率は90.6%となり、調査開始以降の同時期で過去最高となった。

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平成20年3月卒から平成29年3月卒、就職(内定)率の推移(大学)
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 厚生労働省と文部科学省は3月17日、平成28年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査(2月1日現在)を取りまとめ公表した。就職内定率は90.6%となり、調査開始以降の同時期で過去最高となった。

 厚生労働省および文部科学省では、大学などの卒業予定者の就職内定状況調査を年4回実施している。国公私立大学、短期大学、高等専門学校、専修学校(専門課程)計112校、6,250人を対象に、電話や面接などにより行った。

 2月1日現在の就職内定率は、大学90.6%(前年同期比2.8ポイント増)。このうち国公立大学の就職内定率は、90.9%(同1.3ポイント増)、私立大学は、90.5%(同3.2ポイント増)。短期大学は、88.5%(前年同期比2.5ポイント増)。高等専門学校および専修学校(専門課程)は、それぞれ99.6%(前年同期比1.2ポイント増)、84.5%(同増減なし)だった。

 2月1日時点での大学生就職内定率90.6%は、調査開始以来比較できる同時期の数値の中で過去最高となった。進学希望者、自営業、家事手伝いなどを含む大学生卒業予定者全体に占める就職希望率は77.7%で、内定者の割合は70.4%。

 男女別では、男子大学生の就職内定率は88.8%(前年同期比2.3ポイント増)、女子は92.8%(同3.5ポイント増)だった。また、国公私立大別では、国公立大学では男子91.5%、女子90.3%、私立大学では、男子88.0%、女子93.6%となっている。

 文系・理系大学別の就職内定率は、文系90.3%(前年同期比3.0ポイント増)、理系92.1%(同1.9ポイント増)。国公立理系が91.2%で前年同期比0.9ポイント減となったものの、私立理系や国公立・私立の文系では前年同期比2.3~3.9ポイント増となっている。

 大学地域別では、関東地区と近畿地区の就職内定率がもっとも高く91.9%。中国・四国地区や九州地区では前年同期比5.9ポイント増など、すべての地域で内定率が増加した。

 次回調査は平成29年4月1日に実施され、5月中旬に発表される予定。

《勝田綾》

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