交通事故の死傷者、歩行中は7歳・自転車乗用中は16歳が最多

 警察庁は、全国交通安全運動の一環として、子どもの交通事故について発表した。特に小学1・2年生は歩行中の事故が多く、平成24年~28年の歩行中死傷者数の年齢別平均をみても、7歳は1,564.6人と全年齢のうち最多であることがわかった。

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状態別死者数・死傷者数
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 警察庁は、全国交通安全運動の一環として、子どもの交通事故について発表した。特に小学1・2年生は歩行中の事故が多く、平成24年~28年の歩行中死傷者数の年齢別平均をみても、7歳は1,564.6人と全年齢のうち最多であることがわかった。

 警察庁は、平成24年から平成28年までの子どもの交通事故について5年間の状況を分析。それによると、状態別死者数は15歳以下の場合、歩行中が48.3%、自転車乗用中が21.5%を占めている。人口10万人あたりの年齢別歩行中死傷者数でみると、全年齢のうち7歳がもっとも多く、平均146.4人となった。

 小学生の学年別死者数の割合では、「1年生」が25.7%、「2年生」が26.3%と小学1・2年生が半数以上を占める。歩行中に限ると、小学1・2年生は小学生全体の65.9%にのぼる。

 また、小学生全体で男児の死者数が女児より多いことも特徴で、男児の68.8%に対して女子は31.4%。歩行中死者数では、男児は女児の2.5倍にあたる。歩行中の月別死傷者数では、4月から7月、10・11月に多い傾向にある。通行目的別死傷者数をみると、登下校中、私用の遊戯と訪問が多い。

 なお、自転車乗用中の死傷者では16歳が最多。人口10万人あたりの死傷者数をみると、16歳は平均470.6人に達している。

 平成29年春の全国交通安全運動は、平成29年4月6日から15日までの10日間実施。通学中の児童が死傷する交通事故が発生していること、高齢者の交通事故死傷者数の減少が求められることから、「子どもと高齢者の交通事故防止~事故にあわない、おこさない~」を運動の基本としている。

《黄金崎綾乃》

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