学力と将来を見据えたスキル獲得を目指す「進研ゼミ 中学講座 中高一貫」

 イード・アワード2021「通信教育」中高一貫生 総合の部で「進研ゼミ 中学講座 中高一貫」が最優秀賞とすべての部門賞を獲得。その特長等をベネッセコーポレーション中学・高校生事業本部の齋藤素子氏と山田晃生氏に聞いた。

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ベネッセコーポレーション 中学・高校生事業本部 中学生商品部 中高一貫課の齋藤素子氏と中学生マーケティング・営業部オプション営業課の山田晃生氏
ベネッセコーポレーション 中学・高校生事業本部 中学生商品部 中高一貫課の齋藤素子氏と中学生マーケティング・営業部オプション営業課の山田晃生氏 全 9 枚 拡大写真

 イード・アワード2021「通信教育」中高一貫生 総合の部において「進研ゼミ 中学講座 中高一貫」が3年連続の最優秀賞と、すべての部門賞(効果のある通信教育、子供が好きな通信教育、教材が良い通信教育、継続しやすい通信教育、添削の質が良い通信教育、学費の満足度が高い通信教育、受験・進学情報の充実している通信教育、ブランド信頼性の高い通信教育)を獲得した。その特長や今後の展望等をベネッセコーポレーション 中学・高校生事業本部 中学生商品部 中高一貫課の齋藤素子氏と中学生マーケティング・営業部 オプション営業課の山田晃生氏に聞いた。

中高一貫校の学習進度に最適化された通信教育


--「進研ゼミ 中学講座 中高一貫」が、イード・アワード2021「通信教育」中高一貫生 総合の部で「最優秀賞」、また同時にすべての部門賞を獲得されました。おめでとうございます。

山田氏:本当にありがとうございます。率直に、お客さまのご支持をいただけたのはとてもうれしいです。また今年は部門賞すべての受賞ができました。中でも「効果のある」「教材が良い」「添削が良い」といった通信教育の根幹に対する評価は本当にありがたいと感じています。

齋藤氏:保護者の方々をはじめとして、学校の先生からも定期的にお話を伺う機会がありますが、その時にお聞きしていた言葉がこうした賞という形に表れて、我々ももちろん嬉しいですし、お客さまにもさらに納得してご利用いただける機会になったのではと思います。たいへん光栄です。

 中高一貫校は「授業の進みが速い」「中学生でも高校課程に入って学習が進む」などが特徴で、保護者の方からは「子供は授業がよくわかると言っている」、お子さまからは「テストで良い点が取れた」「テストの最後にある応用・発展問題まで書けた」という声をいただきます。大事な学習起点であるテストに役立つという評価は大変嬉しいことで、これからも質を保持していきたいと感じています。

-- 首都圏では中学受験の人気が年々高まっています。どのような影響がありますか。

山田氏:やはり早い時期から受験に向けて動かれるお客さまが増えている印象があります。毎年10月に中学受験を目指すご家庭を応援するため時事問題の冊子を無料でプレゼントするキャンペーンを実施していますが、近年、応募が従来の2倍近くに増えています。こうした関心の高まりに伴ってか、実際に受講していただく会員数も増えています。

ベネッセコーポレーション 中学・高校生事業本部 中学生マーケティング・営業部 オプション営業課 山田晃生氏

齋藤氏:学校も生徒も多様化していますし、学力レベルの幅が広がってきています。我々もそうした学力の幅に対応するため、自分の苦手に合わせた学習ができるように個別最適化を強化しています。お子さまが通われている学校や先生、教科書に合わせての学習が、しっかりと担保できる工夫をしています。

-- どのような工夫をしているか、具体的に教材の特長を教えてください。

齋藤氏:中高一貫校は授業の進みが速く、検定外の教科書を積極的に活用している学校も多くあります。また、先生独自で素材を集めて教科書にとらわれないプリント中心の学習を実施する場合もあります。学校や先生それぞれが個性をもつのは中高一貫校ならでは。その学習ができるからこそ、6年間の学習の深みが出るでしょう。

 ただ子供たちからすると、テスト対策がしにくい、過去問がない、内容についていけない、高校領域の内容で難しい等の課題を抱えているのも事実です。我々の中高一貫スタイルは「進度フリー」ですので、中1、中2でも中3の学習に進むこともできますし、また中3で高校課程に進んでいても、デジタル教材の中でお子さま自身が今習っている単元に取り組むことができるので、自ら選んで学習できる状況を作っています。

山田氏:「進研ゼミ 中学講座 中高一貫」のデジタル教材はオリジナルのタブレット(Android OS)で提供しており、入会時にスタンダードとハイレベルという2コースのいずれかを選んでいただきます。たとえばスタンダードが簡単すぎてハイレベルコースを申し込んだ場合は、翌月からコース移動しての学習が可能になります。

 タブレットにはAIを利用して、学習履歴から今の実力を測り、定期テストで何点になりそうかを予測する機能を搭載しています。目標が90点ならば、あとこのくらいの勉強をする必要があると提示する仕組みで、最短距離で自分の目標点に近づくことができます。

 そして「書かせる」「解かせる」「考えさせる」を問われるのも中高一貫校の特徴です。そこで子供たちが困らないようにデジタル教材だけではなく紙の教材も合わせて提供し、テストの目標点や志望大学に近づく学習ができるようサポートしています。

 本講座では学習したいテーマを選びながら1回30分を目安に取り組んでいきますが、たとえば英作文や数学などの定期テストにおける応用・発展問題、添削課題は紙でも提供しています。実際にテストは紙で実施されますし、中1から記述の力も問われます。添削課題はデジタルにもありますが、紙にアウトプットして本当に理解しているかを確認できます。安心して学習に取り組めるよう紙とデジタルの両方をお届けしているのです。

ベネッセコーポレーション 中学・高校生事業本部 中学生商品部 中高一貫課 齋藤素子氏

山田氏:お馴染みの赤ペン先生もデジタルで戻ってくるようになりました。子供たちが撮影してアプリで提出すると、デジタル上でお返事がもらえます。テスト前に慌てて見てほしいときや、復習するとき等に便利です。

齋藤氏:中高一貫スタイルは中3までとなっていて、高1以降は、高校講座でデジタルと紙をうまくブレンドしながら学習を継続できます。中学、高校いずれも進度がずれる場合は、合わせていただくために無料の「進度リクエストサービス」があります。進度が早ければ早いなりに、既にここまでやっているので、この先の単元をくださいと申し込むことが可能です。デジタルは基本的に進度フリーで構成されていますので、どこを習っていても大丈夫です。

学校で学習している単元が「赤ペン先生の添削問題」にない場合、「進度リクエストサービス」で取り寄せることができる

山田氏:学校によっては急に先の学年の内容を習う場合もありますが、この中高一貫スタイルならば、どんなに先生が飛ばしても大丈夫です。また「体系数学」や「プログレス21」などの検定外教科書にも対応しています。

齋藤氏:大学入試問題が含まれる高校課程の内容を中3生の教材では特別に出題しています。この中高一貫の3年間のあとは、続けて高校講座を継続していただくことが多いです。大学入試問題は子供たちも解けると嬉しいんですよね。そうした経験は本当に大事で、いずれ東大の問題も挑戦してみようと思えるようになるようです。小さくても良いから成功体験を積んでいってほしい。そうした思いから、良問は何かという観点で大学入試問題を選んでいます。

山田氏:解答解説の詳しさも特長のひとつです。途中式も一切省かずに出しています。たとえば2ページの問題に4ページの解説がついているという詳しさです。

齋藤氏:解説は「わかるだろう」という前提で省かれてしまったその一行によって、訳がわからなくなり、そこで困る子供たちが出てきてしまうもの。ですから「もうこれ以上解説することがない」というところまで省きません。そのため、ひとりでも勉強できますし、それでもわからない場合は、無料で質問できるサービスをWebサイト上で通年解放していますので、受講者は安心して取り組むことができます。原則、翌日までには回答するように対応しており、実際テスト前にはたくさん質問をいただいています。

「進研ゼミ 中学講座 中高一貫」定期テストの「予想問題」と「答えと解説」。「答えと解説」は「予想問題」の2倍程の厚みがある

ベネッセグループならではの、中高一貫校生に特化したサポート


-- 貴社ならではの取組みについて教えてください。

齋藤氏:ベネッセグループのお茶の水ゼミナールという、中高一貫生が多く通う予備校があるのですが、そちらの先生方にご協力いただき、中高一貫生固有の学習課題や応用・発展の力を伸ばすスタンスで専用の授業を展開しています。

 英語と数学の授業を、中学1年生と2年生向けに夏休みなどの長期休暇の時期に実施していますが、来年度からはさらに応用と基礎という学習レベル別のクラスを行う予定です。こちらは普段、東大クラスを担当している講師に登壇いただきオンラインで配信します。自宅でタブレットを通じて参加することができ、後日録画でも見られるので、わからないときにはすぐに止めて確認できます。

 先生方は、中高一貫校生がどこでつまずき、何に困って、どうして欲しいのかを知り尽くしています。また応用と基礎の2つのレベルがあるので、数学が苦手ならば基礎、英語が得意ならば応用などと自由に選べます。苦手な科目は苦手を潰す部分に徹した授業を、得意な科目はさらに発展的な力を得る授業に参加できます。これらの授業はとても面白いので、保護者の方が聞いても目から鱗が落ちましたという声が上がるほどです。人気講師の天満先生は、高3の東大コースの責任者をされていて学習意欲をくすぐることに非常に長けているので、子供たちは本当に授業にのめりこんでいますね。

山田氏:こうしたサービスはすべて受講費の中に含まれています。お任せいただければ迷ったり探したりする時間を省いて勉強や部活、好きなことに時間を使えると考えています。また2022年度の中学1年生からは受講費内で最大年12回、外国人の先生とマンツーマンの英語のレッスンを受けられるようになります。他にも表現力を養成する外国人講師によるオールイングリッシュの授業や、スピーキング力強化、英検対策等、国際社会に通用する英語力を養成するためのプログラムを充実させていく予定です。

齋藤氏:中高一貫校では英検をはじめとした各種検定取得に力を入れています。6年間は長く、高校入試がないので学習のモチベーションを保ちにくいという難点があります。中だるみを避けるべく、漢検や数検、英検取得などが積極的に推奨されますので、効率良く目標をもって取り組むことができるようサポートしていきたいです。

6年間を将来に結び付ける時間へ


-- 受講している生徒の悩みにはどのようなものがありますか。

山田氏:学校生活を楽しみながらも、自分の通う学校の授業に最適な対策をしたいという気持ちがとても強いと感じます。そのため授業進度が早い、難しい、すべて英語で授業されるけれどもよくわからない、ついていけないといったベーシックな悩みが多いようです。

齋藤氏:中学受験が過酷なので、保護者の方々も子供たちと同様、入学後は少し時間を置いて高校生になる頃に再び目標を考えようとする場合もあるとは思います。再度モチベーションを上げて次の目標を決めていくとしても、3年後に急にというのはなかなか難しい面はあります。次のテストを頑張ろうよ、目標点に近づこうよと、まずは小さいステップから始めると良いと思います。

 タブレットでは今、学力にこれだけのギャップがある等、自分の強みや弱みがわかりますので、少しずつ目標を超えていく経験を繰り返して自己肯定感を上げていってほしいですね。せっかくの6年間ですから、授業についていくことだけが目標にならないよう、何かに挑戦して自分だけの強みももってもらいたいです。

 そういった挑戦の場として、我々の講座では学習以外にも、プログラミングや社会人スキル等の教科学習以外のプログラムを提供します。来年度からはJAVAスクリプトのプログラミングを体得できるようになります。会員同士で作ったものをシェアしてほめ合い、協業ができるコミュニティも用意しています。

-- 大学入試も総合型選抜等の形態が増えて学力以外の力も問われるようになっていますね。

齋藤氏:そうなんです。6年間のうちに学力プラスアルファの自分の軸をもってほしいですね。中学生はその軸を見つけるところからのスタートになると思いますが、自分の興味がある事を、時間がないから調べられない・探せないではなく、学習時間をどんどん効率化して、少しでもアンテナが立ったところは自分で手を延ばしてほしい。それが自分の未来を切り拓く鍵になるかもしれません。興味がある事、好きなこと、気になること、ちょっと問題だなと思うことを、そのままないがしろにせずに大事にできる時間の使い方をしてほしいと考えています。

-- 保護者向けの情報提供やサポートがありましたら教えてください。

山田氏:タブレットなどで保護者向けにも進路ガイダンスなどを実施しています。昨年(2021年)4月は、進研ゼミの受講経験のある中高一貫校出身の現役東大生の方にゲスト登壇してもらい、中高一貫校生の視点で具体的な授業や定期テスト対策、特に保護者の方が心配になる部分についてお話いただき、とても好評でした。また「まなびの手帳」というアプリで、お子さまの学齢やお通いの学校に合わせた教育情報の提供にも力を入れています。「マナビジョン」という大学情報や職業情報が見られるサイトもご覧いただけます。

齋藤氏:進研ゼミから大学に進んだ方の中には先輩チューターという形で、高校生のコーチに近い形で関わってくれる方もいます。その中からお話いただける方をオンラインのライブや情報誌の中で登場いただいて、ご自身が中高一貫校生の時にどんな事をして、何に困っていたのかといった体験談や、突破口はどこにあったのかなどを話してくださっていて、子供たちが安心する材料、保護者の方の道標にもなります。進研ゼミではOB・OGの存在が大きく、彼らと一緒に中学生を支援している感覚です。

やりたいことを見つけて、自分の力で実現できる力を獲得する通信教育へ


-- 中高一貫校に入学する子供たちに向けてメッセージと今後の展望を教えてください。

齋藤氏:学習はもちろん、社会に出たときに役立つ力の素地を少しでも子供たちに獲得してほしいと思います。たとえば、社会人になってからより求められるプレゼンテーションスキルやロジカルシンキング、デザイン思考等の力です。国際社会の中で活躍できる人と言うと、とても平たく聞こえますが、自分のやりたいことが自分の力で実現できる子供たちをひとりでも多く世に送り出せるよう、学習と学習外の両輪で支えていきたいと思います。

 コロナ禍で先行きも不透明になり、中高生にはダイレクトに影響が出ている感覚が我々にもあります。学校行事や何か1つのものにみんなで力を合わせるという経験、人に直接ほめられる経験が学校生活から抜けてしまっているんですよね。それなら他の何かで代わりになるような、やっていて良かったと思えることを通信教育でもご提供したい。その中で自分の軸を何か見つけて、私なら大丈夫、描いた未来に行けると自信をもってほしいと思います。

-- 先ほどご紹介いただいたプログラミング学習のコミュニティもその1つですね。

齋藤氏:実は今、すでに小規模ですがコミュニティにメンバーが集まってきていて、そこでは中学生自らが起案して個別プロジェクト的に進めています。たとえば、タイピングのゲームソフトを中学生だけで作ろうという話が出てきて、「じゃあ私はBGM」「私はイラスト」というように、自ら手を挙げて、手分けをして、期限を決めて、プロジェクトが進んでいるのです。大人の仕事と一緒です。そこでは「いいね」と認め合い、実際にやり取りしながら次はこういうことをやろうと学びが広がっています。このように、大学受験に向けた学習だけに6年間を費やすのではなく、いろいろな学びを体験して、いろいろな人と出会い、いろいろな人から認められる場を今後も増やしていきたいです。

--ありがとうございました。

 インタビューでは、進研ゼミ中学講座中高一貫が中高生の現状と将来を考えて、温かみのあるサポートを日頃から実践していることを理解できた。仲間やOB・OGと交流しながら刺激を与え合うコミュニティも心強い。「進研ゼミ 中学講座 中高一貫」を伴走者として、より有意義な6年間が送れるのではないだろうか。

イード・アワード2021「通信教育」中高一貫生 最優秀賞とすべての部門賞を受賞「進研ゼミ 中学講座 中高一貫」

《佐久間武》

佐久間武

早稲田大学教育学部卒。金融・公共マーケティングやEdTech、電子書籍のプロデュースなどを経て、2016年より「ReseMom」で教育ライターとして取材、執筆。中学から大学までの学習相談をはじめ社会人向け教育研修等の教育関連企画のコンサルやコーディネーターとしても活動中。

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