Z会90年の知見…深い理解と能動的な学びを促す教材・指導「Z会の通信教育 小学生タブレットコース」

 顧客満足度で評価するイード・アワード2021「通信教育」において、「Z会の小学生タブレットコース」が最優秀賞を受賞。その特徴やサービスのこだわり、今後の展望について教材制作担当の勝川昇氏に聞いた。

教育・受験 小学生
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Z会 小学生タブレットコース 教材制作担当 勝川昇氏
Z会 小学生タブレットコース 教材制作担当 勝川昇氏 全 6 枚 拡大写真
 2021年10月で創立90周年を迎え、通信教育業界において長年の実績と信頼を誇るZ会が、顧客満足度で評価するイード・アワード2021「通信教育」幼児(総合)、小学生(タブレット)、中学生(総合・タブレット)、高校生・大学受験生(総合・タブレット)の全年代において最優秀賞を獲得した。

 小中学校での1人1台端末整備が一気に進み、タブレットを学習ツールとして活用する機会が学校内外で増えてきた中、2020年に続いて小学生(タブレット)で最優秀賞、小学生(総合)で4つの部門賞を受賞した「Z会の通信教育 小学生タブレットコース」の特徴やサービスのこだわり、今後の展望について、小学生タブレットコース教材制作担当の勝川昇氏に聞いた。

「とっつきやすさ」と「深い学び」を両立



--昨年に続いて「Z会の通信教育 小学生タブレットコース」が最優秀賞を獲得されました。総合部門賞では「教材が良い」「添削の質が良い」「受験・進学情報の充実している」「ブランド信頼性の高い」4部門にも輝きました。受賞の感想を教えてください。

 大変光栄に思います。私たちが重視しているのは「不易流行」、新しいものを積極的に取り入れながら、変えてはいけないところは変えない、という考え方です。本コースも、普遍的に必要な学力を身に付けられる要素は変えずに、世の中の変化に積極的に対応した教材を開発することをモットーに制作しています。本年も、教材が良いといった普遍的な価値と、デジタルデバイスを用いた新しい学びの両方が受け入れられたということで、とてもうれしく思っています。

--2020年度からの新学習指導要領で「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体的に学習に取り組む態度」が評価の3観点となり2年になります。また、ICTの活用についても指導要領に重点ポイントとして盛り込まれ、タブレット等を活用した学習が広まりを見せています。どのような変化がありましたか。

 「思考力・判断力・表現力」というのは、新学習指導要領改訂の前からずっと私たちが重きを置いてきた観点です。世の中がそういった力をより重視する方向に向かうのは、まさに我が意を得たりという思いで、私たちもさらに力を入れていきたいと考えています。

 この1~2年で学び方も大きく変化したと感じています。保護者の方からのお声でよく耳にするのが「タブレットなので子供が進んで勉強する」「タブレットのおかげで学習習慣が身に付いた」といった声です。数年前に比べると、子供のタブレット学習に対する抵抗感は少なくなり、どんどん使いたいという保護者の方が増えてきました。デジタルデバイスを活用した学習スタイルは、すでに多数の方に受け入れられるものになったと認識しています。

Z会 小学生タブレットコース教材制作担当 勝川昇氏

 学校で1人1台の端末が配られたことの影響もあるのでしょう。低学年であっても高学年であっても、デジタルネイティブの子供たちにとってタブレットは身近な存在です。ただ、私たちはデジタルデバイスを単なる便利ツールだとは思っていません。思考力などの普遍的に必要な学力を、一層深めることに寄与できるツールとして、「とっつきやすさ」と「深い学び」を両立させているのがZ会の小学生タブレットコースだと自負しています。

好奇心を引き出すことにこだわった教材で、「教科書+α」の力を引き出す



--受講している子供たちの反応はいかがでしょうか。

 会員(保護者)の方に、「まだ学校で習っていない単元があったとして、それを予習として進めるか、それとも学校で習うのを待ってから取り組むか」というアンケートをとったところ、約8割の子供が「未修の単元でも進める」と答えました。たとえ学校で習っていなくても、タブレット教材を活用することで、新しい単元にも積極的に取り組み、理解を深めていくことができるということなのでしょう。子供たちの声にも表れている通り、タブレット学習は「自学自習」に向いている教材ではないかと思っています。

--小学生タブレットコースのこだわりや特徴を具体的に教えてください。

 私たちが教材作りにおいて重視しているのは「教科書+α」「深い理解」「能動的に学ぶ力」の3つです。どの教科においても、解いて「わかった」という喜びと、子供のもつ学びへの好奇心を引き出し、満たす構成にしています。そうした構成だからこそ、タブレットが提供するカリキュラムに沿って学習を進めていくうちに、最終的には「教科書+α」の力まで伸ばすことができるのです。

 具体的には、要点をしっかり理解する、問題演習で定着させる、さらに一歩先をいく応用的問題といった教材構成になっています。小学1年生であっても、基礎から応用まで徐々に身に付けていくという流れは同じです。タブレットならではというところでは「大きさや長さを比べる」といったビジュアルが必要となるような単元も、まずはアニメーションを用いた解説で、低学年でも抵抗なくスムーズに理解ができるように工夫しています。今回「教材の良さ」を評価していただきましたが、要点を押さえる部分や基礎を理解したうえで取り組んでほしい問題については、しっかり作り込んだものを提供しているという自信があります。

--理解が不十分な分野などはどうフォローしているのでしょうか。

 多くの問題には、間違えたお子さまが再チャレンジしたときに正しく解けるような解説をつけています。

 1・2年生会員(保護者)の方のアンケートによると約8割の会員が「すべての解説を読む」「間違ったところの解説を読む」と答えてくれました。多くの子供たちが「わからないままにしない」「解き直しをする」ことを実践し、「教科書+α」の学習までついてきてくれていることを私たちも実感しています。

「多くの子供たちが『わからないままにしない』『解き直しをする』ことを実践してくれて、
ついてきてくれていると実感しています」と語る勝川氏

 たとえば3年生になると国語でもかなり長い文章を扱います。アンケートでは「難しい」という声もありますが、4年生、5年生、6年生へと進むにつれてさまざまな種類の文章に数多く触れることで、的確に文章のポイントがつかめる読解力が身に付き、「難しい」という声も少なくなっていきます。このことも、お客様が着実に力を付けていることを実感できるうれしい成果でした。

--段階的にレベルアップしていき、最終的に「教科書+α」の力がつくのですね。

 「教科書+α」の力に加えて、教科の枠組みを超えた学びも可能です。Z会の小学生向けコースでは、全学年で英語とプログラミング学習を提供。さらにタブレットコースオリジナルの取組みとして、「みらいたんけん学習(1・2年生)」「未来探究学習(3年生)」「総合学習(4~6年生)」という、知的好奇心を育むための教科を設けています。「はたらく くるまの くふう」を題材にさまざまな仕事について考えたり、「国境をこえる環境問題」を題材にSDGsに関連したテーマを考えたりするなど、教科にとらわれない幅広いテーマで子供たちの興味・関心の幅を広げ、課題解決力を育成するコンテンツを揃えています。

教科にとらわれない幅広いテーマで好奇心を育てる「未来探究学習」

--英語が3年生から必修化・5年生から教科化され2年になります。Z会ではどのような英語教材を提供されていますか。

 Z会では、小学生の段階から「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能の育成に取り組み、将来につながる「英語運用力」を育成しています。その中で、公教育でも課題となっている小中連携を重要なポイントとして捉え、小学の学習内容の延長上にある中学英語を見据えて、小学生向けの英語の内容を設計しています。小学生の興味関心や言語能力、認知能力に合わせて、英語表現の幅を広げながら自然と語順を意識できるような構成とし、中学以降の英語学習につながる文法の基礎的な力が身に付くようなカリキュラムを心がけています。

 英語力においてはいわゆる「正しい英語を使うことができる」ということだけでなく、抵抗なく英語を話せるように、ということも大切にしています。4年生ではリズムにのせて発音を促すチャンツトレーニングで発声練習をしたり、5年生ではストーリー仕立ての教材のなかでキャラクターになりきって発音するロールプレイ練習をしたり、楽しみながら自然と英語の力が定着していきます。

タブレットコース3年生リニューアル
取り組みと理解へのフィードバックが能動的に学ぶ意欲に



--「未来探究学習」の投入も含め、タブレットコース3年生をリニューアルされると聞きました。概要を教えてください。

 前述した「教科書+α」「深い理解」「能動的に学ぶ力」、これらをより効果的に身に付けられるような仕組みがリニューアルのポイントになります。「スモールステップ」を重視し知識の整理、問題の解答、間違えたところの振り返り…という学習をより小さな単位で行い、「わかった!という経験」を小刻みに繰り返せる仕組みをこれまで以上に整えていきます。知識整理(要点)の部分では、知識を掘り下げて解説する「なるほどスコープ」というコンテンツなども用意し、しっかり読ませる工夫もほどこします。

 さらに、単元の途中においても、その時点でどれだけ取り組めているか、理解ができているかをフィードバックする機能を新たに追加しました。また、教材がひと通り終わった後に、「まとめテスト」に取り組み、成績を踏まえたうえで、その子の理解度に合わせて「理解度別ふりかえり問題」という復習問題に取り組んでもらい、理解を確実なものにします。

小学生タブレットコース3年生は2022年4月よりリニューアル。
月の途中で自分自身の学習を振り返り、次の学習につなげていける仕組みを強化

 自動採点で即結果がわかるのもタブレット教材の良いところ。タイムラグがないので、すぐに復習に役立てることができます。

子供の学習状況を把握しながら、適切な距離感で見守れる



--タブレット学習は子供ひとりでできる分、任せきりになってしまうことに不安を感じられる保護者もいるようですが、その点はいかがでしょうか。

 一問一問を即時で自動採点する機能や、学習の見通しがひと目でわかるカレンダー機能など、お子さまひとりでも自律的に学習が進められるのはタブレット学習の利点ですが、おっしゃるとおり小学生の段階では、お子さまの学習状況を把握されたいという声もよく聞かれます。

 タブレットコースには、お子さまの学習状況を保護者の方にお知らせする機能があるため、お子さまが自分で学習を進められる一方で、保護者の方による見守りもできるようになっています。保護者の方の負担を少なくしながら、安心してお子さまの学習をZ会にお任せいただけるような設計です。

学習の見通しがひと目でわかるカレンダー機能

--今後の展望、通信教育を検討中の保護者にメッセージをお願いします。

 お子さまの自ら学びに向かう力を支えるために、教材もさらなる改良を重ねております。小学生タブレットコース3年生のリニューアルでは、より長いスパンで成長を振り返る「学び成長シート」を提供する予定です。取り組みをお子さまが実感できるようにし、それをふまえた学び方に関するアドバイスを行っていきます。頑張ったお子さまを褒め、よりいっそう目的意識をもって学習に臨めるような仕組みを考えています。

 今やタブレットは学習ツールとして欠かせない存在。タブレットを学習に使うかどうかという段階から「どう使うか」という段階に進んでいます。実績のある紙の教材を大切にしつつも、思考力などの本質的な学力を伸ばすためのツールとして小学生タブレットコースを大いに活用していただきたいと思います。

--ありがとうございました。

 Z会の小学生向けコースは、全学年において紙のコース、タブレットコースのいずれかを、それぞれのご家庭のニーズやお子さまのやりやすい方法に合わせて選択できる。紙のコース、タブレットコースのいずれも発展的な内容まで学ぶことができ、年度の途中でのコース変更も可能。どちらのコースも1か月から受講できるので、どんな教材なのか興味がある、春休みの学習予定を立てていない、といったご家庭も、気軽に試してみることをおすすめしたい。

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《吉野清美》

吉野清美

出版社、編集プロダクション勤務を経て、子育てとの両立を目指しフリーに。リセマムほかペット雑誌、不動産会報誌など幅広いジャンルで執筆中。受験や育児を通じて得る経験を記事に還元している。

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