18歳未満のスマホ等所持7割、家庭ルール設定4割…神奈川県

 神奈川県は2022年6月14日、「青少年を取り巻く問題と保護者の意識に関するウェブ調査」の結果を公表。18歳未満の子供の約7割がスマートフォン等のインターネットを閲覧できる機器を使用していた。また、使用ルールを設けている家庭は58.8%と前年より0.4ポイント増えた。

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青少年を取り巻く問題と保護者の意識に関するウェブ調査の集計結果(一部)
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 神奈川県は2022年6月14日、「青少年を取り巻く問題と保護者の意識に関するウェブ調査」の結果を公表した。18歳未満の子供の約7割がスマートフォン等のインターネットを閲覧できる機器を使用していた。また、使用ルールを設けている家庭は58.8%と前年より0.4ポイント増えた。

 調査は、青少年保護育成条例および青少年喫煙飲酒防止条例への保護者の対応状況等について把握することで、今後の施策推進の参考とすることを目的に実施。2022年3月4日~6日、県内在住の18歳未満の子を有する保護者2,000人を対象に実施した。おもな調査項目は、条例の認知度、青少年のインターネット利用に関する保護者の認識(ルールづくり、フィルタリング、スマートフォンによるトラブルの内容等)、青少年指導員の認知度等。

 インターネットを閲覧できる機器(携帯電話やスマートフォン、タブレット端末等)を使用しているかの質問には、「使用している」(68.7%)がもっとも多く、前年から7.2ポイント増えた。子供が携帯電話やスマートフォン、タブレット型端末等を使用しはじめた時期については、「中学生」(33.0%)がもっとも多く、ついで「小学4年生~6年生」(27.9%)、「小学校入学前」(15.7%)と続いた。

 使わせている理由(複数回答)としては、「家族との連絡で必要なため」(67.8%)がもっとも多く、「動画の視聴やゲームで使用するため」(40.5%)、「友達との連絡で必要なため」(40.3%)と続いた。また、スマートフォン等所持により、子供に変化があったかという質問では、「特にない」(47.0%)、「生活が不規則になった」(19.1%)、「スマートフォンばかりを手にするようになり、成績が下がった」(13.3%)、「視力低下等の不調を訴えるようになった」(12.7%)と続いた。

 スマートフォン等の1日の使用時間は、「1時間~2時間未満」(24.9%)がもっとも多く、中には「5時間以上」(7.6%)や「わからない」(13.1%)という回答もあった。使用のルールについては58.8%が「設けている」と回答。内容については、「利用できる時間帯を決める」「1日の利用時間を決める」「困ったときはすぐに保護者に相談する」「利用する際のマナーを決める(誹謗中傷をする書き込みをしない等)」等が多かった。

 青少年のインターネットの適切な利用を促すために自治体へ求める取組みについては、「学校の授業等で、インターネットに潜む危険性について取り扱う」がもっとも多く、「インターネットに潜む危険性に関する広報の充実」「インターネットトラブルに関する相談体制の充実」等が上位になった。

 神奈川県知事から依頼を受けて青少年の健全育成活動(レクリエーション、体験活動、清掃活動等)を行っている「青少年指導員」の存在については、7割が「知らない」と回答。神奈川県の「青少年保護育成条例」については、「条例があることも知らない」(36.3%)がもっとも多かった。知っていても「内容はよく知らない」(13.7%)という人もいた。条例では「保護者は青少年を深夜(午後11時~午前4時)に特別な事情もなく外出させてはならない」(35.1%)が、もっとも認知されていた。

 調査の結果は、神奈川県のWebサイトに掲載している。

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《田中志実》

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