夜更かしチルドレン実態調査...小5-6「23時以降」2割超

 パナソニックは、2022年7月6日~7日の2日間、全国の小学生の子供を持つ20~40代の母親300名を対象に「子供の夜更かし」をテーマにした調査を実施した。

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Q.子供の就寝時間について
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 パナソニックは、2022年7月6日~7日の2日間、全国の小学生の子供を持つ20~40代の母親300名を対象に「子供の夜更かし」をテーマにした調査を実施した。インターネットによるアンケート調査を行い、結果を発表した。子供の就寝時間について「寝る時間が遅いと感じる」母親は64%にのぼることがわかった。

 パナソニックは、全国の小学生の子供を持つ20~40代の母親300名を対象に「子供の夜更かし」をテーマにした調査を実施。調査期間は2022年7月6日~7日の2日間、インターネットによるアンケート調査を行った。現代の「夜更かしチルドレン」の実態を明らかにし、「あかり」を活用した「睡眠前の環境づくり」を提案した。

 はじめに、母親たちに「子供の就寝時間について感じること」を聞いたところ、「寝る時間が遅いと感じる」との回答が64%にのぼった。子供の学年別にみると、小学校低学年(1・2年)の母親では53%、中学年(3・4年生)62%、高学年(5・6年生)では77%と、学年が上がるにつれて「寝る時間が遅い」と感じる母親が多くなる傾向があることがわかった。また、子供に対して「もっと早く寝てほしいと思う」と答えた母親は、全体の72%にのぼった。

 子供たちが何時ころに就寝しているのか、具体的な調査を行うために「子供が平日に寝る時間」について質問した。低学年では「21時くらい」31%、中学年・高学年では「22時くらい(中学年27%、高学年23%)」が、それぞれ最多回答となった。また、高学年では「22時半くらい」の回答も16%となり、合計すると「22時台」に就寝している割合が約4割(39%)となることがわかった。さらに「23時以降」に就寝している高学年も約5人に1人(22%)であることが明らかとなった。

 なお、子供たちの就寝時間については、母親の63%が「自分が子供だったころよりも寝る時間が遅いことが多い」と回答している。そこで、母親たちに「子供と同じ年齢だったころの就寝時間」について質問したところ、最多回答は「21時」で、低学年41%、中学年44%、高学年36%という結果となった。母親たちが小学校中学年・高学年だったころと現在の子供たちと比較すると、就寝時間が実に1時間も遅くなっていることがわかった。調査によって、現代は母親たちの時代よりも「夜更かしチルドレン」が多いことが判明した。

 続いて、現代の子供たちの就寝時間が遅くなる理由について調査した。「子供たちが夜更かしをしているとき、何をしていることが多いですか?」と質問したところ、「テレビの視聴」44%、続いて「ネット動画の視聴」32%、そして「ゲーム」29%が上位に。また、子供の平日の就寝時間が22時以降のグループにおいては「ネット動画」が47%、次に「ゲーム」36%の割合が特に高くなる傾向がみられた。

 そこで、母親たちに「子供の夜更かしに対する気持ち」を聞いたところ「寝不足が心配になる」が59%、次に「子供の成長に影響が出ないか心配」50%、「翌日起きれるかが心配」47%の回答が上位となり、母親の多くが夜更かしによる子供の影響を心配している様子がうかがえた。また「子供が寝ないことに対してイライラしてしまう」31%、「翌日、子供を起こす労力を想像すると憂鬱になる」20%、「子供を寝かせるのに労力がかかり疲れる」17%等の声もあり、子供の夜更かしによって、ネガティブな気持ちになってしまう母親も少なくなかった。

 さらに「子供の『睡眠前の環境づくり』を普段から行っているか?」の問いに対し「普段から行っている」と回答したのは37%と4割未満にとどまり、残りの6割以上は、睡眠前の環境づくりができていないことが明らかとなった。また、子供の平日の就寝時間が22時以降のグループでは、睡眠前の環境づくりを普段から行っている人の割合がわずか19%であることもわかった。

 睡眠前の環境づくりができていない人たちの具体的な状況として「睡眠前の環境づくりを行いたい気持ちはあるが、時間がない・面倒」が21%、次に「睡眠前の環境づくりを行いたい気持ちはあるが、方法がわからず、できていない」13%、続いて「睡眠前の環境づくりを行うという発想がなかった」11%という回答が多かった。なお「子供の睡眠前の環境づくりに役立つアイテムがあれば知りたいと思いますか?」と質問したところ、84%の母親が「そう思う」と回答。子供にスムーズに就寝を促すアイテムは、母親たちのニーズが非常に高いことがうかがえた。

 そこで、パナソニック睡眠改善インストラクターの菊池真由美氏が、子供に就寝を促す「睡眠前の環境づくり」の3つのポイントをアドバイスした。

 1つ目は「あかり」を活用した睡眠前の環境づくり。煌々とした真っ白な照明は寝つき影響するため、睡眠前は暖色系の暖かみのあるものがおすすめとのこと。照明器具の設定で変更できる場合は、就寝1~2時間前から「昼光色・昼白色」から「電球色」へ切り替えることが理想的。

 2つ目は、見落としがちな、リビングの照明。睡眠前にいることが多いリビングの照明も寝室と合わせて光色を変えることで、より入眠に適した環境を目指せる。子供の就寝時間から逆算して照明の色・明るさを調整し就寝に備えること。

 3つ目は、照明の調整と合わせて毎晩行う「ルーティン」を決めること。「パジャマに着替える」といった簡単なものから、アロマの活用、ストレッチ等、睡眠前の習慣が効果的とのこと。ポイントは、自分が落ち着くと感じるものを選び、毎日続けること。「これを行ったら寝る」と習慣づけるのがコツで、個々に合うものを見つけることが大切。

 睡眠前の「照明の調整」については、脳波測定器による「照明の色温度による覚醒感の変化」の実験でも、昼白色に比べて電球色の方が覚醒感が低下することが実証されている。睡眠前の「照明の調整」と毎晩の「ルーティン」により、就寝時間が早まり、十分な睡眠時間を確保することが期待できる。


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