小中学生7割が携帯・スマホ所有…YouTube等の動画視聴

 自分専用の携帯電話やスマホを所有する小中学生は68%にのぼり、一番の使い道は「YouTube等の動画視聴」であることが、ニフティが運営する子供向けサイト「ニフティキッズ」が2022年9月27日に公開した調査結果から明らかとなった。

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「ケータイ・スマホ」に関する調査レポート
「ケータイ・スマホ」に関する調査レポート 全 11 枚 拡大写真

 自分専用の携帯電話やスマホを所有する小中学生は68%にのぼり、一番の使い道は「YouTube等の動画視聴」であることが、ニフティが運営する子供向けサイト「ニフティキッズ」が2022年9月27日に公開した調査結果から明らかとなった。

 「ケータイ・スマホ」に関するアンケート調査は、小中学生を中心とする「ニフティキッズ」訪問者1,500人を対象にインターネットで実施したもの。アンケート実施期間は、2022年8月8日~29日。

 まず、自分専用の携帯電話やスマホ等を所有しているかを尋ねたところ、小学生が62%、中学生が76%で、小中学生全体の68%が所持していることがわかった。そのうち携帯電話は22%、スマホは46%で、スマホ所持率の方が多く、年代別では小学生と比べ、中学生の方がスマホ所持率が高かった。

 次に、「ケータイ・スマホ」の所持者に、1日の使用時間を尋ねると、小学生は「30分未満」が19%で最多。一方中学生は、「5時間以上」の21%がもっとも多く、「30分未満」は10%。使用時間は小学生・中学生で大きく異なることが明らかとなった。さらに、おうちの人と決めた利用ルールを尋ねると、「個人情報を書き込まない」が約半数を占め最多。ついで「勝手にアプリをダウンロードしない」「知らない人とやりとりしない」がそれぞれ4割以上だった。

 「ケータイ・スマホ」の一番の使い道を尋ねると、小学生は「YouTubeなどの動画を見るとき」が51%で最多。中学生は「友だちとメッセージをやり取りするとき(55%)」が、「YouTubeなどの動画を見るとき(50%)」をやや上回る結果となった。また「通販で買い物をする」や「電子マネーを使う」等は1割にも満たず、ほとんどの子供は利用していないことが明らかとなった。

 勉強や学習に役立つアプリを尋ねたところ、ノートを公開・共有でき30万冊を超えるノートを閲覧できる「Clearnote」や、4万本以上の授業動画が視聴できる「スタディサプリ」、解いて覚える記憶アプリ「Monoxer(モノグサ)」等の名前があがった。

 「ケータイ・スマホ」で撮影した写真について尋ねると、小学生・中学生ともに「景色」が最多で、全体の半数以上を占めた。また、「友だちとの写真(39%)」や「食べ物(36%)」も比較的多く、その他、「LINEトークのスクショ」や「自分が描いたイラスト」「推しの画像」、中には「そもそもケータイにカメラ機能がついていない」という意見もあった。さらに、撮影した写真の使い道を尋ねると、小学生・中学生ともに、7割近くが「なにもしない」と回答。残り3割の内訳は「友だちに共有する(11%)」「SNSにあげている(8%)」「印刷する(2%)」だった。

 最後に「ケータイ・スマホ」が、どんなふうに進化したらもっと便利になると思うかを尋ねたところ、「スマホで3Dを楽しみたい」といった意見や、「Wi-Fi要らず」「充電要らず」を提案する声等が聞かれた。人によって思い描く「便利なケータイ・スマホ」はさまざまあり、中には「これ以上進化したら犯罪が増えそう」「便利になりすぎたら自分たちがダメになる」といった現状維持を唱える声も寄せられた。調査結果の詳細は、ニフティキッズ「子どものホンネ 調査レポート」に掲載されている。


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《川端珠紀》

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