15都道県の調理師学校「食育教室」参加者募集

 服部幸應氏が会長を務める全国調理師養成施設協会は、子供から大人向けまで、地域に根差した内容で展開する食育普及のための参加型授業「食育教室2023」を、2023年4月から2024年3月まで、全国各地の調理師学校で開催、参加者を募集する。

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食育教室2023
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 服部幸應氏が会長を務める全国調理師養成施設協会は、子供から大人向けまで、地域に根差した内容で展開する食育普及のための参加型授業「食育教室2023」を、2023年4月から2024年3月まで、全国各地の調理師学校で開催、参加者を募集する。

 全国調理師養成施設協会は、1973年(昭和48年)に設立。全国207校の調理師養成施設(調理師学校)を会員とし、質の高い調理師の養成に力を注いでいる。2004年(平成16年)より、服部幸應会長のもと「食育教室」の開催や食育インストラクター制度の創設など、食育事業を積極的に推進している。

 「食育教室」は、人々の食習慣をよりよいものとすることを目指し、おもに一般の人が食との向きあい方を考える、食の体験型教室。「一般の人」を対象としたプログラムでは初心者でも取り組める内容を目指し、「親子向けの教室」では調理経験が豊富ではない子供でも挑戦できる内容になっているという。

 開催20年目を迎える2023年度は、15都道県22校(6月14日現在)が参加を表明。「何を食べる?誰と食べる?どう食べる?」をテーマに、協会が提唱する「食育の3指針」を盛り込んだ内容になっている。「食育の3指針」とは、「どんなものを食べたら安全か、危険かという『選食』の力や知識を身に付ける」「食事についてのしつけをしっかりと行うとともに、バランスのよい食事を心がける」「食料や農業に関する問題や、環境問題を意識する」の3つ。

 各校は、食品ロス対策や省エネルギーを意識したものなど、食の課題となっていることを踏まえ「1テーマ」を設定する。ほとんどの学校が、「講習会」と「調理実習」の2部構成で行う。「講習会」では、食材の旬や食事のマナー、地産地消などについて学び、「調理実習」では、地域の特産物を食材として利用する場合もある。講師は、各調理師学校教職員(調理師、栄養士ほか)、学生・生徒。

 受講対象は、学校によって異なるが、小学生以上。小学生未満は保護者同伴で参加すること。参加費も学校によって異なる。開催学校、日程はWebサイトより確認できる。対象者、実施内容、参加方法などの詳細については、各校に直接問い合わせること。

◆食育教室2023
日程:2023年4月~2024年3月
場所:全国各地の調理師学校
内容:「1テーマ」を踏まえた、地域性を生かした開催校独自の内容での講習や実習
講師:各調理師学校教職員(調理師、栄養士他)、学生・生徒
受講対象:小学生以上(小学生未満は保護者同伴)
参加費:各学校で設定
※受講対象、参加費は、学校によって異なる
開催校:15都道県22校【北海道】函館短期大学付設調理製菓専門学校【福島県】郡山女子大学附属高等学校、福島東稜高等学校【茨城県】つくば栄養医療調理製菓専門学校【栃木県】IFC調理製菓大学校、国際テクニカル調理製菓専門学校【群馬県】群馬調理師専門学校【埼玉県】国際学院埼玉短期大学【千葉県】野田鎌田学園高等専修学校【東京都】東京調理製菓専門学校、東京誠心調理師専門学校、西東京調理師専門学校、野田鎌田学園杉並高等専修学校【神奈川県】横浜調理師専門学校、野田鎌田学園横浜高等専修学校【富山県】富山調理製菓専門学校【福井県】青池調理師専門学校【山梨県】山梨秀峰調理師専門学校【静岡県】中央調理製菓専門学校静岡校【愛知県】愛知調理専門学校【兵庫県】日本調理製菓専門学校【山口県】山口調理製菓専門学校【愛媛県】今治精華高等学校【福岡県】東筑紫学園高等学校【佐賀県】西九州大学佐賀調理製菓専門学校【宮崎県】マナビヤ宮崎アカデミー【鹿児島県】今村学園ライセンスアカデミー【沖縄県】琉球調理製菓専修学校(6月14日現在)
※【福島県】郡山女子大学附属高等学校、【神奈川県】横浜調理師専門学校は、すでに終了

《大田芳恵》

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