アジア太平洋数学オリンピック、金1人・銀2人獲得

 文部科学省は2023年8月14日、第35回アジア太平洋数学オリンピック(3月14日開催)において、参加した1人が金賞、2人が銀賞、4人が銅賞を獲得したことから、文部科学大臣特別賞を授与することを公表した。

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 文部科学省は2023年8月14日、第35回アジア太平洋数学オリンピック(3月14日開催)において、参加した1人が金賞、2人が銀賞、4人が銅賞を獲得したことから、文部科学大臣特別賞を授与することを公表した。

 アジア太平洋数学オリンピック(APMO)は1989年にオンライン(オーストラリア、カナダ、シンガポール、香港が参加)にて第1回大会が開催。参加国がそれぞれ自国で会場を用意して行うコンテストで、日本では毎年3月の第2火曜日に実施している。出題内容はおおむね国際数学オリンピック(IMO)に準じており、5問題を4時間で解き、10人の日本代表選手を決定している。日本は2005年の第17回大会から参加している。

 第35回アジア太平洋数学オリンピックは2023年3月14日、オンラインにて開催。主催国はブラジルで、38か国・地域から345人の生徒が参加。日本からは10人の中学生・高校生などが参加した。

 同オリンピックでは、北村隆之介さん(東京都立武蔵高等学校3年)が金賞を受賞。狩野慧志さん(長野県松本深志高等学校1年)と田代拓生さん(東京都立桜修館中等教育学校5年)が銀賞。若杉直音さん(帝塚山学院泉ヶ丘高等学校1年)、小出慶介さん(灘高等学校3年)、濵川慎次郎さん(ラ・サール中学校3年)、金是佑さん(栄光学園高等学校2年)の4人が銅賞を獲得した。

 金賞は「平均点+σ平均点+標準偏差点」以上、銀賞は「平均点+全選手の得点の標準偏差/3点」以上、銅賞は「平均点-(全選手の得点の標準偏差/3)」点以上が対象。ただし、各国金賞は1人、銀賞は2人、銅賞は4人まで。文部科学省では、アジア太平洋数学オリンピックにおいて、各賞を受賞した7人に対し、文部科学大臣特別賞を授与することを決定した。

 内閣府所管の数学オリンピック財団は、日本数学オリンピックを実施し、毎年、国際数学オリンピックへの日本代表選手を選抜している。また、2003年国際数学オリンピックが東京で開催されたのを契機に、中学生以下を対象とした日本ジュニア数学オリンピック(JJMO)を実施し、若年層の関心とレベルアップを図っている。

《田中志実》

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