国際情報オリンピック、4人全員「金メダル」2年連続の快挙

 第35回国際情報オリンピックが2023年8月28日から9月4日まで、ハンガリー・セゲドにて現地開催された。日本から4人の生徒が参加し、4人全員が金メダルを獲得。2年連続で全員が金メダル獲得という快挙を成し遂げた。

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第35回国際情報オリンピック 日本代表4名全員が金メダル獲得
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 第35回国際情報オリンピックが2023年8月28日から9月4日まで、ハンガリー・セゲドにて現地開催された。日本から4人の生徒が参加し、4人全員が金メダルを獲得。2年連続で全員が金メダル獲得という快挙を成し遂げた。

 国際情報オリンピック(IOI=International Olympiad in Informatics)は、高校生以下の生徒を対象に、数理情報科学の問題解決能力をもつ生徒を見出し、その能力の育成を助け、各国の選手・教育者同士の国際交流を図ることを目的とした世界大会。大会では、与えられた問題を解く、効率が良いアルゴリズムや質の良いアルゴリズムを考え出し、そのアルゴリズムに基づき正しく動作する解法プログラムを作成することが求められる。使用できるプログラミング言語は「C++」。競技日は2日あり、選手は各競技日に5時間で3問を解く。

 参加できる選手は国・地域ごとに4名以下。成績優秀者にメダルが与えられ、金メダルは参加者の約12分の1、銀メダルは約12分の2、銅メダルは約12分の3が受賞する。2023年のハンガリー大会は、87か国・地域から351人の選手が参加した。

 日本代表生徒は、田中優希さん(灘高等学校3年)、児玉大樹さん(灘高等学校3年)、尼丁祥伍さん(灘高等学校2年)、西脇響喜さん(筑波大学附属駒場高等学校3年)の4名。全員が優秀な成績をおさめ、金メダルを受賞した。なお、児玉大樹さんは2021年・2022年国際情報オリンピックでも金メダルを獲得。田中優希さんは2022年国際情報オリンピックと2023年国際物理オリンピックで金メダルを獲得している。

 2024年の第36回国際情報オリンピックは、エジプトで開催される予定。

《畑山望》

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