【大学受験2024】理工学系「女子枠」新設、国公私大23校…旺文社調査

 2024年度入試における女子枠の導入大学は、東京理科大や芝浦工業大など23校にのぼることが2023年12月1日、旺文社教育情報センターの調査結果から明らかとなった。2025年度も引き続き、工学系、理学系での導入が多く判明しているという。

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2024年入試で女子枠のある大学例(旺文社調べ) (c) 2023 旺文社 教育情報センター
2024年入試で女子枠のある大学例(旺文社調べ) (c) 2023 旺文社 教育情報センター 全 6 枚 拡大写真

 2024年度入試における女子枠の導入大学は、東京理科大や芝浦工業大など23校にのぼることが2023年12月1日、旺文社教育情報センターの調査結果から明らかとなった。2025年度も引き続き、工学系、理学系での導入が多く判明しているという。

 旺文社教育情報センターは、2024年入試で女子枠のある大学、および2025年入試で女子枠の設置を予定している大学を調査し、Web特集記事「大学入試の女子枠2024年入試で増加」で大学一覧を掲載した。

 2024年入試の「女子枠」の新規導入大学は、東京工業大学や金沢大学など国立大8校、山陽小野田市立山口東京理科大学と高知工科大学の公立大2校、玉川大学や東京理科大学など私立大13校の計23校。また、富山大学や名古屋工業大学などでは女子枠を拡大する。

 続く2025年入試では、福島大学、茨城大学、千葉大学、神戸大学など9大学が「女子枠」の設置を予定。たとえば、千葉大学は学校推薦型選抜(大学入学共通テスト課す)において、情報・データサイエンス学部情報・データサイエンス学科で女子枠(募集人員15名)の設置を予定している。

 一覧表で女子枠のある学部をみると圧倒的に工学部系統が多く、女子枠を設ける入試方式は、これまでのところ、総合型選抜、学校推薦型選抜に限られているという特徴がある。これには、志望理由書や面接などを通して、受験生の適性も丁寧に見るという意図がみえるという。

 文部科学省は多様な背景をもった者を対象とする選抜の対象者の1つとして「理工系分野の女子」を例示しており、旺文社は「しばらくは女子枠の導入は続く」と予測。その成果をはかるためには、今後の実際の入学状況や、学びの現場での多様性の状況、卒業後の活躍などをみる、一定程度の期間が必要になるとみている。

《川端珠紀》

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