小中高生クリエータ支援プログラム「未踏ジュニア」募集

 未踏は、独創的なアイデアと卓越した技術をもつ17歳以下のクリエータを支援する「未踏ジュニア」の参加者募集を開始した。メンターによる指導や最大50万円の開発資金、機材などを提供し、ソフトウェア・ハードウェアの開発を約6か月間にわたって支援する。応募締切は4月6日。

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2023年度の未踏ジュニア成果報告会の様子
2023年度の未踏ジュニア成果報告会の様子 全 6 枚 拡大写真

 未踏は、独創的なアイデアと卓越した技術をもつ17歳以下のクリエータを支援する「未踏ジュニア」の参加者募集を開始した。メンターによる指導や最大50万円の開発資金、機材などを提供し、ソフトウェア・ハードウェアの開発を約6か月間にわたって支援する。応募締切は4月6日。

 プログラミング教育の普及を背景に、IT技術への高い関心と技能をもつ人が増えている。クリエータをさまざまな角度から支援し、活躍できる場を提供する価値も高まっており、実際に25歳未満を対象とした経済産業省所管の情報処理推進機構(IPA)の人材育成プログラム「未踏IT人材発掘・育成事業」では、起業家・研究者などの突出したIT人材を数多く輩出している。一方で、大学や研究室などの環境を生かしてプロジェクトを提案できる大学生・大学院生に比べ、小中高生はそのような場をもちづらく、応募件数・採択件数ともに少ないことが課題だという。

 そこで未踏では、2016年より対象年齢を17歳以下に引き下げたジュニア版のプログラム「未踏ジュニア」を開始。採択されたクリエータに対し、メンターや専門家による指導、最大50万円の開発資金、開発場所・機材を提供し、ソフトウェア・ハードウェアの開発を約6か月間にわたって支援する。プロダクトの成果は、11月上旬に開催される成果報告会で発表の予定。

 希望者は、開発したいプロジェクトや自身の開発経験などを提案書に記入し、4月6日までにWebサイトの応募フォームからアップロードする。その後、審査に通過した人を対象にオンラインインタビューを実施。結果は5月26日ごろに通知する。採択決定後は、6月にブースター合宿、8月に中間合宿のほか、週に1度ほどメンターとのミーティングを予定している。

 なお、2018年以降は毎年100件を超す応募が続いているという。2023年度は110件の応募があり、「AI 4コマメーカー」「Be Free - 話せない人が自由に会話できるアプリ」「Stask - 学生の課題進捗を助けるアプリ」など、14件のプロジェクトが採択された。

◆2024年度 未踏ジュニア
期間:2024年6月から11月までの約6か月間(予定)
対象:2024年4月1日時点で17歳以下の個人、もしくは4人以内のグループ
締切:2024年4月6日(土)23:59
参加費:無料※イベントが現地開催となる場合、参加のための交通費・宿泊費も支給
申込方法:未踏ジュニア公式Webサイトにある応募の手引きに沿って応募する

《木村 薫》

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