正頭英和先生に聞く、興味をつなぎ広げるAmazon Kids+の魅力と有用性

 3~12歳の子供が、書籍をはじめ学習用アプリ、ゲーム、ビデオなど、数千点のコンテンツを使い放題で利用できるサブスクリプションサービスの「Amazon Kids+」。子供たちが自ら好きなことを発見し、楽しみながら学ぶことができる「Amazon Kids+」の魅力とその有用性について、正頭英和先生とAmazon Kids+事業開発部の小林丈展氏に聞いた。

教育・受験 小学生
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正頭英和先生(右)と小林丈展氏(左)
正頭英和先生(右)と小林丈展氏(左) 全 12 枚 拡大写真

 「子供の世話をついつい動画やテレビに頼ってしまうけれど、これで良いのかしら…」「勉強してほしいし本も読んでほしいのに…」とお悩みのご家庭も多いかもしれない。そんな悩みを解決する手段として、教育(エデュケーション)と娯楽(エンターテインメント)を組み合わせた「エデュテイメント」に注目が集まっている。

 そのエデュテイメント分野で近年、存在感を増しているのが「Amazon Kids+」だ。子供たちがたくさんの本に親しみ、自ら好きなことを発見し、楽しみながら学べる「Amazon Kids+」の魅力とその有用性について、Global Teacher Prize 2019のトップ10に選出された、小学校教諭で「エデュテイメント」をテーマに多くの講演を行う正頭英和先生とAmazon Kids+事業開発部の小林丈展氏に聞いた。

読書を通じて語彙力を広げ、興味関心を深める

 Amazon Kids+は3~12歳の子供向けサブスクリプションサービスで、書籍をはじめ学習用アプリ、ゲーム、ビデオなど、数千点のキッズコンテンツが使い放題で利用できる。また、Amazon Kids+では、全国の出版社と協力しながら「子供たちにとって何が良いか」を考えて選定されたという2,000冊以上の書籍が提供されている。世界中の名作や児童文庫はもちろん、最新刊や図鑑シリーズ、学習マンガなどさまざまなジャンルにわたっており、これらの書籍が読み放題となる。

全国の出版社と協力し厳選したというタイトルが並ぶ

 端末により対応コンテンツは異なるが、「Fireキッズモデル」「Fireキッズプロ」を含めた「Fireキッズシリーズ」や「Kindleキッズシリーズ」「Fire TVシリーズ」などのAmazonデバイスのほか、スマートフォンやタブレット(iOS端末・Android端末)でも利用できる。

FireキッズプロとKindleキッズモデル

 子供たちのより良い学びへとつなげるため、Amazon Kids+をどのように活用するのが良いのだろうか。

【プロフィール】
正頭英和先生小学校教諭。2019年に、日本人の小学校教員として初めて「Global Teacher Prize(グローバル・ティーチャー賞)」トップ10に選出され、「世界の優秀な教員10人」で選出される。著書に『子どもの未来が変わる英語の教科書』(講談社)など多数。2月よりポッドキャスト番組『正頭先生の「好きがミライを変える授業」』の配信をスタート。

小林丈展氏アマゾンジャパン Amazon Kids Japan事業部 コンテンツ部 兼 事業開発部部長。2018年にAmazon Japanに入社。Amazon Kids+を立ち上げ、コンテンツの拡充・事業開発に携わる。中学2年と小学5年の二児の父。


--Amazon Kids+は豊富な書籍を揃えていますが読書の重要性や意義について、正頭先生はどのようにお考えですか。

正頭先生:特に低学年の子供にとって読書の意義のひとつは語彙に触れていくことだと思います。たとえば、「ふわりふわり」という言葉のイメージは、想像することはできても日常ではあまり使わないですよね。こうした言葉や擬音というのは、絵本や物語といった特別な世界でないとなかなか触れることができません。語彙を拡張していくためにも、読書を通じて言葉に触れることが大事なのです。

 学齢が上がるとともに抽象的な物事の理解力も上がり、本をジャンルで捉えられるようになっていきます。「自分は冒険物が好きだから、他の冒険小説も読んでみよう」と、興味の対象を広げられるのは高学年くらいからです。読書によって、自分の興味や関心をぐっと広げていける点もメリットでしょう。

小学校教諭の正頭英和先生

--親世代は読書といえば紙の本でしたが、デジタル端末で本を読むことに関してはどのようにお考えですか。

正頭先生:今はデジタル端末で本が読める時代なので、その波に合わせていくのは必然だと思います。紙の本とデジタルの本、両方の選択肢を提示して、どちらを選ぶかはお子さんの自由。「読み方」にはこだわらなくても良いと思います。

小林氏:正頭先生はポッドキャスト番組でも、「(保護者が)教わったように子供に教えない」とおっしゃっていましたね。紙の本しかなかった保護者世代の価値観で、テクノロジーの時代を生きている子供たちの読書体験を考えてはいけないと私も感じています。「自分の興味関心を広げる」ということに関しても、Amazon Kids+上でカタログ表示されている表紙やタイトルを見て惹かれる本に出合ったり「このシリーズを読んでみたい」というきっかけができたり、デジタルデバイスだからこそできることがたくさんあると思っています。

アマゾンジャパン Amazon Kids Japan事業部 コンテンツ部 兼 事業開発部部長の小林丈展氏

子供が本好きになるには「時間」が必要

--デジタルだからこそのメリットについて教えてください。

小林氏:まずは、軽くて場所を取らないことです。Kindleシリーズは数千冊が入る容量なので、Amazon Kids+を利用していれば、端末だけを持って行けば良いというのは利便性が高いと思います。

正頭先生:大人も子供も読書好きになるためには時間は欠かせません。ただ、忙しい日々を送りながら本を読む時間を確保するのはなかなか難しいでしょう。そこで、家の中に限らず、移動時間などにも好きな本を読めるのは良いですね。

小林氏:そうですね。あらかじめKindleデバイスに読みたい本をダウンロードしておけば、電波状況なども気にしなくて良いのでどこでも読書を楽しめます。わが子も、出かけるときには必ずKindleデバイスを持っていき道中で読んでいました。実際、中学生になった今でも本が大好きです。

正頭先生:重い本を持ち歩かなくても良いばかりか、数千冊から読みたい本を選べるわけですから良いですね。時間ができたときにパッと鞄から取り出して読めるのも良い。基本的に読書は「暇つぶし」なんですよ。暇つぶしや趣味で本を読むという感覚が、実は読書好きになる最適解なのではないかと思います。そうなると、本を読む「暇」を与えてあげることも大事ですね。

--本を読む子になってほしいならば、まずは読書をする時間を与えるべきということですね。小林さんのお子さんは、いつ・どのように本を読んでいたのでしょうか。

小林氏:わが子は中学受験をしたのですが、勉強の合い間に暇を見つけて読みたいものを読んでいました。我が子に限らず、今どきの小学生は塾や習い事で忙しくて、なかなか時間を作るのが難しいですよね。こういうデバイスを渡しておけば、図書館や書店に行かなくても、Wi-Fiにつなげさえすればすぐにダウンロードできるので、自分の興味に沿っていろいろな本に触れられるのではないでしょうか。

--中学受験を経験されたとのことですが、Amazon Kids+で触れたコンテンツが受験勉強にも生かされていると感じましたか。

小林氏:Amazon Kids+には書籍だけで2,000冊以上が用意されています。中には中学入試で出題された物語や文章もあり、読解力や語彙力アップにつながったと思います。また、日頃から図鑑や事典を読んでいたので、理科や社会の基礎を身に付けるのに役立っていたかもしれません。

 また、昨今の入試問題には社会問題や時事問題を題材にしたものも多いですよね。書籍ではありませんが、私の一押しのコンテンツはFireキッズシリーズで読むことが可能な「朝日小学生新聞」※1です。知識の宝庫ですし、毎日ニュースが届くことで、世の中で起こっていることや身の回りの出来事への関心をもつ足がかりになるはずです。

毎朝届けられる朝日小学生新聞は中学入試をお考えのお子さんにもお勧めのコンテンツ

正頭先生:新聞を読むことで知らないことを知っていく楽しみや満足感を得られ、何より世界が広がりますよね。新聞は個々の記事は文章が短いので、何かを読むという「切り口」として最適ですが、毎朝新聞を読むのはちょっとハードルが高い。ですので、タブレットで気軽にスタートしてみるのが良いなと思います。親に「新聞読みなさい」と言われると途端に勉強感が出てしまいますが、タブレットでなら楽しいと思うのではないでしょうか。

遊びから学びへのステップがオールインワンで完結

--Amazon Kids+には学習系のアプリケーションも豊富です。

小林氏:書籍以外にも、Fireキッズシリーズで利用可能な未就学児向け・小学校低学年向け・高学年向けと豊富なコンテンツを揃えています※2。今、子供たちに人気のアプリは「算数忍者」「国語海賊」「算数ホームラン」です。ゲーム感覚でステージをクリアしているうちに、自然と漢字を覚えたり、九九が身に付いたり、遊んでいるうちに学べる。学校の進度に関わらず、自分で得意を極めていくことができます。

Fire Kids Proのホームスクリーン。豊富なコンテンツが揃う
子供たちに人気のアプリ「算数忍者」(左)と「国語海賊」(右)

正頭先生:「エデュテイメント」はあくまで学びのきっかけや入口であって、そこで完結するものではないんですよね。今の子供たちは、身の回りに楽しいことがあり過ぎる。だから「それも楽しいけどこっちも楽しいよ」という提案の仕方で導いていくことが必要です。その“楽しさ”を“学び”につなげるために、次のステップを用意してあげることが大切です。

 たとえば、新聞で何かに興味をもったとき、Amazon Kids+があればすぐに関連する本や図鑑に飛び探究することができます。子供たちの興味は次々と移っていくので、そのスピード感が重要なんです。

「子供の興味関心はあっという間に移ってしまうため、気になったときにすぐに調べられるようなスピード感が大事」と正頭先生

--語学系コンテンツについてはいかがでしょうか。

小林氏:ABCから英語を学べるアプリや、英検のリスニングや英語のフォニックスが学べるアプリなど、目的に応じて楽しみながら英語に触れられるアプリを揃えています※2。それ以外にも、英語で映画やアニメを観たり、洋書を読んだりもできます。洋書と聞くと身構えてしまいますが、英語の絵本はビジュアルでストーリーを追っていけるので、予想以上に多くのお子さまに読まれています。

正頭先生:英語には「多読」という学習法があり、100万語を読むことで一定のレベルに達するといわれているのですが、洋書は高価なのがネック。100万語を読もうと思うと、本当に高額な買い物になってしまう。Amazon Kids+の中にさまざまな洋書のタイトルはすべて揃っていますから、これらが全部読み放題というのはそれだけでお得だと思います。

「多読」学習に最適な洋書が揃っている

有害サイトへのアクセスや課金ができない安心設計

--ペアレンタルコントロールなど、セーフティ機能について教えてください。

小林氏:コンテンツの充実はもちろん、どうしたら安心安全にコンテンツを提供できるか。子育て中の方たちの声を聞きながら、コンテンツを拡充しています。

 また、お使いのデバイスのスクリーンをAmazon Kids+の画面に固定しておけば、保護者の同意なしにはほかのサービスを利用できなくなり、Amazon Kids+の中だけで安全に利用してもらうことができます。また、選択したWebサイトしか表示しない設定など、ペアレンタルコントロールにも柔軟性をもたせています。使い過ぎを防止するための利用時間の設定や、利用したコンテンツの内容や時間を確認することもできます。

 Webサイトやアプリに表示される広告についても、外部リンクやアプリ内課金をあらかじめ外してありますし、保護者の同意なしにソーシャルサービスにアクセスできない仕様です。子供が触れる情報の中身は安心だと自信をもっている部分でもあります。

正頭先生:子供は、選択肢が多すぎると逆に何を選べばいいのかわからなくなってしまうものです。Amazon Kids+ならば、ある程度の広さをもった枠の中で、自身で自由に選択できます。一方で、子供が何のサイトを見ているか気にすることなく任せられるという、安心安全を買えるサービスでもある。保護者にとっては大きなメリットだと思います。

ペアレントダッシュボード。利用時間設定や、利用したコンテンツの内容や時間も確認できる

--Amazonデバイスとして「Fireキッズシリーズ」とキッズ向けの電子書籍デバイス「Kindleキッズシリーズ」がラインナップされています。使い分けについて教えてください。

小林氏:Kindleキッズシリーズは電子書籍に特化したデバイスです。充電も最長で数週間もちます。画面は光の反射を抑えた設計になっていて文字もくっきり読みやすいので、目が疲れにくく、お子さまの視力の低下を心配する保護者の方に選んでいただいています。一方で、Fireキッズシリーズはタブレットなので、文庫や図鑑はもちろんのこと、先ほど言ったようなアプリや動画を楽しむことも可能です。また、テレビのHDMIに挿して使うストリーミングプレーヤーのFire TVシリーズ上でも、Amazon Kids+アプリがあるので、Kids+に入っていれば子供向けのコンテンツが見放題になり、またご家庭のFire TVで子供向けの映画などを見ていて、どこかに出かける際にはタブレットで続きを見るといったことも可能です※3

 Amazon Kids+は、Fireキッズシリーズ含めたFireタブレットシリーズ、Kindleキッズモデル含めたKindleシリーズ、Fire TVシリーズのほかにも、iOS端末、Android端末などのデバイスでお楽しみいただけます。

Kindleシリーズは目が疲れにくい設計になっているため、お子さまの視力低下を気にするご家庭にも選ばれているという

親子の笑顔が増える!

--最後に、お子さんの読書や学びにAmazon Kids+の利用を検討している保護者の方にメッセージをお願いします。

正頭先生:読書に限りませんが、子供たちに何かを好きになってもらうために必要なことは2つ。「時間」と「きっかけ」です。子供に何がヒットするかなんて正直わからないので、たくさんのきっかけに触れさせてあげてください。読書好きになってほしいなら、本を読むきっかけをたくさん与えてあげること。とはいえ、保護者の皆さんも忙しいでしょう。時間的にも物理的にも限界があるときこそ、こういうタブレットを渡し、保護者のフィルターを通さない子供の好奇心に任せてみてください。遠慮なくこういったものを頼って、保護者の皆さんが笑顔になって子供と接することができたらいちばん良いなと思います。

小林氏:Amazon Kids+で本を読むことで、自分の好きなことや新しい知識に出会うのはもちろん、行ったことのない国を想像したり、人の気持ちを考えたりといった経験をしてほしい。それが次第に表現する力や理解する力となり、その子らしさや自信につながっていくような機会や経験を、我々は提供していきたいと思っています。

--ありがとうございました。


 月額980円(Amazonプライム会員は月額480円)で利用できるAmazon Kids+サービスの中に、子供の知的好奇心を満たし、世界を広げていく遊びと学びのエッセンスがおおいに詰まっている。初回に限り30日間の無料体験期間があるので、まずはその充実したコンテンツをお子さんと一緒に体感してみてはいかがだろうか。また、本体を保護するカバー付きの「Fireキッズモデル」を購入すると、Amazon Kids+の1年間利用権が無料で付いてくるという特典も用意されている。新入学や進級祝いに、お子さんのタブレットデビューに、活用&検討してみてはいかがだろうか。

※1 「朝日小学生新聞デジタルプラス for Amazon Kids+」は朝日小学生新聞の紙面版やデジタル版とはページ数、機能などが異なります。また、Fireキッズシリーズで利用が可能です。
※2 特定のコンテンツやサービスの利用には登録・契約や料金が必要な場合があります。一部ダウンロード対象外のコンテンツがあります。
※3 ご利用のデバイスによって体験できるコンテンツは異なる場合があります。

Amazon Kids+ 詳細はこちら

《吉野清美》

吉野清美

出版社、編集プロダクション勤務を経て、子育てとの両立を目指しフリーに。リセマムほかペット雑誌、不動産会報誌など幅広いジャンルで執筆中。受験や育児を通じて得る経験を記事に還元している。

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