医学部現役合格は「伴走者」がカギになる

 駿台予備学校の高校生クラスでは、駿台OB・OGの現役大学生が「クラスリーダー」としてサポート。受験に向けた学習相談を受けたり、大学生活のリアルなようすを伝えたりする役割を担っている。今回は、現役医学部生であるクラスリーダーの2人に、駿台のクラスリーダーの魅力と、受験生たちの悩みに対するアドバイスも一部紹介する。

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医学部現役合格が近づく「伴走者」の存在とは
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 駿台予備学校(以下、駿台)の高校生クラスでは、駿台OB・OGの現役大学生が「クラスリーダー」としてサポート。受験に向けた学習相談を受けたり、大学生活のリアルなようすを伝えたりする役割を担っている。

 今回は、現役医学部生であるクラスリーダーの2人に、駿台のクラスリーダーの魅力と、今、受験生たちがどんなことに悩んでいるのかを聞き、それに対するアドバイスも合わせて紹介していきたい。

【話を聞いた人】
長谷川櫂さん:筑波大学医学群医学類1年
畠山悠花さん:日本医科大学医学部1年

受験の知識やテクニックを後輩に伝えていきたい

--受験生時代に通っていた駿台校舎名と、現在受けもっているクラスについて教えてください。

長谷川さん:僕は医学部受験専門の市谷校舎に通い、高1は数学、高2は数学と英語、高3は数学と英語と化学を受講しました。推薦入試で筑波大学に合格し、今は市谷校舎の高2選抜・医系化学のクラスを担当しています。

畠山さん:私は町田校では英語を、市谷校舎では数学と化学を受講していました。国公立大の医学部を志望していたのですが、日本医科大の東京都地域枠*に合格したため、そちらに進学が決まりました。今は町田校で、高3難関・物理のクラスと高1難関・数学IAIIのクラスを担当しています。

*「医学部の地域枠」とは

地域医療の担い手を確保するための入学者選抜枠。将来、その地域で一定期間、医療に従事することを条件に、返済不要の奨学金を支給したり、入学しやすくしたりする。ただし、受験の際には合格後の入学を確約することが求められ、もしほかの大学に合格しても辞退できず、合格した場合は必ず入学しなければいけない。



筑波大学医学群医学類1年の長谷川櫂さん(左)と日本医科大学医学部医学科1年の畠山悠花さん(右)

--クラスリーダーになろうと思ったきっかけは?

畠山さん:町田校には医学部生のクラスリーダーが少ないこともあって、「やってみない?」と声をかけてもらいました。私も高校生のときに憧れのクラスリーダーがいて励まされたので、「自分もそうなりたい」と思い、引き受けることにしました。

長谷川さん:僕も、お世話になった市谷校舎から声をかけてもらったのがきっかけです。僕自身も高校生のときはクラスリーダーに助けてもらい、特に推薦入試で合格した筑波大のクラスリーダーにはたくさん相談に乗ってもらいました。そうやって高校3年間で培った受験に関する知識やテクニックを、誰にも伝えないのはもったいないな、と。僕の経験を、自分と同じように医学部を目指す人たちに還元できるなら、ぜひやってみたいと思いました。

医学部を目指す受験生のよくある悩みとは?

--現在、医学部を目指す高校生からよく聞かれる質問や相談を教えてください。

長谷川さん:僕がよく受ける質問は、各教科の勉強方法です。特に数学や英語についての悩みが多く、数学であれば、「学校指定の問題集をいつ卒業して、ほかの参考書に移行すれば良いか」といった質問、英語であれば、「問題演習をどう進めれば良いかわからない」といった質問をよく受けます。理科については、「学校の進度が遅いけれど、自分でどうやって先取り学習を進めれば良いか」という悩みも多いですね。

 また、先ほども言ったように、僕は筑波大に推薦入試で合格したので、推薦入試について詳しく知りたいという相談を受けることもよくあります。

各教科の勉強方法や推薦入試について、よく相談を受けるという長谷川さん

畠山さん:町田校は医学部専門校舎ではありませんが、高1から通っている人は医学部志望者が多いと感じます。私もそうだったのですが、医学部に入りたいものの、私立大は学費が高く、経済的な制約がある。だから、どうしても国公立大の医学部に行きたいのだけれど、全国にあるたくさんの大学の中からどうやって選べば良いかわからないという相談はよく受けますね。

 また、高3になると聞かれるのは、「いつから共通テストの勉強を始めたら良いか」という質問です。特に医学部の場合、共通テストが終わるとすぐに私立大の入試が始まるので、共通テストの前にある程度過去問で対策をしておく必要がある一方、共通テストでもしっかり得点できるように仕上げなければならず、どう勉強を進めれば良いのか悩む人はとても多いです。

大学選び、勉強の進め方など、さまざまな悩みを聞くという畠山さん

--そんな相談に対して、お2人はどのようなアドバイスをしていますか。

長谷川さん:僕の役目の1つは、特に高1生、高2生に向けて、自分が合格した推薦入試という手段を通じて、学校での勉強の重要性を伝えていくことだと思っています。筑波大に限らず、ほかの大学にも推薦枠はありますが、評定平均がある程度のレベルに達していないと出願ができません。ですから、早い段階から選択肢の1つとして意識しておくと、医学部を受験する機会を増やすことができますし、最終的に推薦を受けない場合でも、学校で定期テストに向けてしっかりと勉強することは一般受験にも大いにプラスになります。学校の問題集で大丈夫なのかとか、もっと進度を早めないと間に合わないのではないかとか、現状に不安や焦りを感じても、学校の勉強は医学部合格への基礎としてとても大事です。だから僕はいつも、「学校の勉強を侮ってはいけないよ」と伝えるようにしています。

畠山さん:志望校を決められない場合は、特に私立大の医学部は大学によって出題傾向に特徴があるので、実際に過去問を解いてみて、自分と相性が合うと感じる大学が良いのではと伝えています。ただし、過去問に取りかかる時期については、共通テスト直後から入試が始まってしまうので、できれば12月中に2~3年分を解き、本番前日に1年分を解くのが良いとアドバイスしています。そもそも「私立大は学費が高くて無理」と思い込んでいる受験生が多いのですが、私のように学費が免除される枠は探せば意外とあるので、自分でもよく調べるよう勧めています。

 一方で、国公立大の志望校選びについては、共通テストの結果が出てから決めても遅くはなく、2次試験対策にも時間があるので、まずは共通テスト対策にしっかりと集中するようアドバイスしています。

長谷川さん:ほかにも、特に高2生に多いのは、「部活をいつまで続けるべきか」というものです。僕は高2の3月まで部活を続けたので、通学時間を勉強の時間に充てるなど、隙間時間を活用することをアドバイスしています。同級生の中には、放課後の部活が忙しい分、朝いちばんに登校し、授業前の勉強をルーティンにしていた人もいたので、そういった自分の周りの成功事例を紹介することもありますね。

--クラスリーダーとして高校生に接するときに心がけていることを教えてください。

長谷川さん:高校生のときの自分の気持ちを思い出し、同じ目線で寄り添うことを心がけています。勉強法について聞かれても、無理に自分の勉強法を押し付けず、まずはよく話を聞き、その人に合う方法を一緒に考えるようにしています。また、アンケートを作成し、「面談の希望があるかどうか」「どんな相談をしたいか」「どんな資料が欲しいか」などを書いてもらい、面談希望者には事前に参考になる資料や問題集を用意し、しっかりアドバイスできるようにしています。

「勉強法について聞かれても、無理に自分の勉強法を押し付けず、まずはよく話を聞き、その人に合う方法を一緒に考える」

 また、市谷校舎では毎週、クラスリーダーが「LLプリント」という手づくりの参考資料を作成しています。ここにも、アンケートで集めた相談やリクエストを反映するように心がけています。

畠山さん:クラスリーダーは生徒にとって年齢が近い分、心理的な距離も近いので、深い悩みまで聞いてあげることができるのかなと思います。なるべくフランクな関係になれるように、クラス全員の名前を覚えて、時々タメ口を使ってみるなど(笑)、まずは気さくに話ができるくらい仲良くなることを心がけています。また、私から個別に「こうしてみたら?」と具体的に提案したことについては、その子に1週間後「やってみた?」「どうだった?」などと声をかけ、継続的にフォローするようにしています。

生徒の伴走者として、合格を共に喜ぶ

--高校生にとって、クラスリーダーとはどのような存在ですか。

畠山さん:つい最近まで私も同じ悩みをもっていたからこそ、受験生に寄り添える存在なのだと思います。駿台に常駐している進路アドバイザーは受験のプロなので、データに基づいた現実的でロジカルなアドバイスをしてくれますが、受験生には、ただ、今の気持ちを聞いてほしい、共感してほしいといった、メンタル面でのケアが必要なときもあります。「やるべきことはたくさんあるのに、やる気が出ない」という時期があっても、私なら1年前に同じ道を通っているので、ありのままを受けとめてあげられる。そして「私もそうだったからわかる。きっと大丈夫だよ」と励ましてあげられるのが、クラスリーダーの大事な役割なのかな、と。

「私もそうだったからわかる。きっと大丈夫だよ、と励ましてあげられるのが、クラスリーダーの大事な役割」

長谷川さん:僕自身もそうでしたが、進路アドバイザーに相談するときは、事前に、今回は何を相談したいのか、具体的に準備していかないと、と思う人が多いと思います。でも、クラスリーダーだったら、うまく言語化できない漠然とした心配や些細な悩みでも気軽に打ち明けることができる。そういう意味で僕らクラスリーダーは、受験生の「伴走者」と言えるのではないでしょうか。

--ご自身も受験生のときに駿台でクラスリーダーとの接点があったと思います。思い出深いエピソードがあれば、教えてください。

畠山さん:医学部での生活について直接聞けるので、確実に受験勉強のモチベーションにつながりました。「今日は実習で遅れます」という事務的な連絡すら、「え? 解剖実習? かっこいい!」と憧れてしまうくらい(笑)。私は受験勉強の悩みが尽きず、毎月のように面談してもらい、校舎が閉まるギリギリの時間まで話を聞いてもらったこともあります。私が志望校選びに悩んでいたときには、千葉大医学部のクラスリーダーが、5ページほどのLLプリントを作ってくれて、千葉大の魅力はもちろん、ほかの大学についても知っている情報をたくさん載せてくれたんです。私はそのクラスリーダーの影響もあって、千葉大が第1志望になりました。

長谷川さん: 僕は、筑波大の推薦入試について教えてくれたクラスリーダーには感謝してもしきれません。共通テスト対策や講座スケジュールについても具体的なアドバイスをくれたので、それを参考にしながら計画を立てました。無事に合格できたときはとても喜んでくれましたし、今はキャンパスでお会いすることもあります。

--クラスリーダーという存在を通して、現役医学部生である先輩から、医学部生の「卵」である後輩へ、そうやってバトンが引き継がれていくんですね。生徒とクラスリーダーの両方を経験して、あらためて駿台の魅力は何だと思いますか?

畠山さん:駿台は授業、志望校対策、メンタルケアの3つが揃っていることが大きな魅力だと思います。

 「駿台」と聞くと、大きな黒板に大人数が黙々と講義を聞くというイメージをもたれるかもしれませんが、実際には授業は楽しく、和気あいあいと盛り上がることもありますし、何より講師の先生はいつでも丁寧に、生徒からの質問に応じてくださいます。また、対面で受けた講義を映像で復習できるシステムもとても便利です。

 医学部入試に関しては、進路アドバイザーに聞けば最新の情報が得られる上、私たちのような年齢の近いクラスリーダーがメンタル面で寄り添うという、実は非常に手厚い環境というのが最大の魅力だと思います。

長谷川さん:畠山さんが言ったように、僕も駿台は、講師、進路アドバイザー、クラスリーダーの3者の役割分担が明確で、総合的に手厚いサポートが実現できていると感じます。講師の先生方によるオリジナルテキストは受験期を通じてずっと活用できる内容ですし、進路アドバイザーは、医学部受験のための面接指導や志望理由書の添削もしてくれます。クラスリーダーは複数いるので、自分が通っていない曜日でも、話をしてみたい人がいれば、アポイントを取ればいつでも面談できます。そうやっていろいろな大学の医学部に通う先輩から情報をもらえるというのも、多くの大学に合格実績のある駿台ならではだと思います。

--駿台が医学部現役合格にもなぜ強いのか。その理由がよくわかった気がします。狭き門を潜り抜けるには、学力や志望校の戦略はもちろんですが、精神面でも、現役受験生のリアルな気持ちがわかる人に伴走してもらうことが、折れない心ややり抜く力につながっていくのですね。今日は貴重なお話をありがとうございました。


 受験生の多くが同じような不安や悩みを抱えている。もちろん、先輩たちも同じように悩みながら、受験期を乗り越えてきた。医学部を目指す受験生にとって、現役医学部生のクラスリーダーの存在は、まぶしく憧れる存在であり、頼れる存在でもある。長谷川さんと畠山さんも、そんな先輩を頼り、かつ目標にして夢を叶え、今度はその知識と経験を後輩たちに継承している。この恩送りのサイクルが駿台の強みとなっている。

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《なまず美紀》

なまず美紀

兵庫県芦屋市出身。関西経済連合会・国際部に5年間勤務。その後、東京、ワシントンD.C.、北京、ニューヨークを転居しながら、インタビュア&ライターとして活動。経営者を中心に600名以上をインタビューし、企業サイトや各種メディアでメッセージを伝えてきた。キャッチコピーは「人は言葉に恋♡をする」。

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