小学生の習い事、親世代から大きく変化…ベネッセ調査

 ベネッセコーポレーションは、全国の小学生とその保護者を対象に実施した習い事についてのアンケート結果を発表した。小学生の習い事TOP3は「水泳」「英会話などの語学」「学校の予習・復習」となり、親世代に多かった「習字」「そろばん」などから大きく変化した印象の顔ぶれとなった。

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小学生がしている習い事ランキングトップ10
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 ベネッセコーポレーションは、全国の小学生とその保護者を対象に実施した習い事についてのアンケート結果を発表した。小学生の習い事TOP3は「水泳」「英会話などの語学」「学校の予習・復習」となり、親世代に多かった「習字」「そろばん」などから大きく変化した印象の顔ぶれとなった。

 調査は2024年2月、全国の小学1年生~6年生の子供とその保護者を対象に、インターネットにて実施した。回答者数3,096組。

 アンケート結果によると、小学生が現在している習い事でもっとも多いのは「水泳」(31%)で、以下「英会話などの語学」(21%)、「学校の予習・復習」(20%)、「ピアノ・電子オルガン」(20%)、「習字」(12%)、「サッカー・フットサル」(12%)と続いた。2021年に実施した前回調査と比較すると、ピアノ、習字、サッカーやダンスなど実技系の習い事の順位が上昇しており、背景には学習以外で好きなことを見つけたり、得意なことを伸ばしたりしてほしいという保護者の想いが見受けられるという。

 つぎに、保護者自身が小学校時代にしていた習い事と比較し、割合の差が大きいものをピックアップ。保護者と比べて習っている割合がもっとも増えたのが「ダンス」で、小学生9%に対し、保護者2%で7%の増加がみられた。また、「英会話などの語学」も小学生21%に対し、保護者12%で9%増加、「学校の予習・復習」も小学生20%に対し保護者14%で、6%の増加がみられた。

 一方、保護者世代と比べてもっとも減少したのは「習字」で、保護者39%に対し小学生は12%で27%減。「そろばん」も、保護者28%に対し小学生6%で22%減少、「ピアノ・電子オルガン」も保護者32%に対し小学生20%と、12%減少していることがわかった。

 親世代の習い事のTOP3「水泳・そろばん・習字」を「3S」(ローマ字での表記の頭文字をとったネーミング)とすると、令和の小学生のTOP3「水泳・世界の言語・スクールワーク(学校の予習・復習)」は、「新3S」とも言えそうだ。

 また、調査によるとオンラインのみで受講する習い事をしている小学生が17%みられた。「学校の予習・復習」(21%)、「英会話などの語学」(18%)など、学習系の習い事で多く、保護者世代の習い事事情と大きく変化しているようすがみてとれる結果となった。 

 習い事に関する調査結果の詳細は、ベネッセのWebサイトで確認できる。

◆小学生の習い事調査2024
<小学生がしている習い事>
1位「水泳」31%
2位「英会話などの語学」21%
3位「学校の予習・復習」20%
3位「ピアノ・電子オルガン」20%
5位「習字」12%
5位「サッカー・フットサル」12%
7位「計算・漢字」9%
7位「受験のための学習」9%
7位「ダンス」9%
10位「体操・リトミック」7%

《木村 薫》

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