大学通信は2024年3月21日、全国の進学校の進路指導が評価する「研究力が高い大学ランキング2023」を発表した。3位に東北大学、4位に東京工業大学、5位に大阪大学がランクイン。1位・2位は大学通信のWebサイトより確認できる。
ランキングでは、全国の進学校645校の進路指導教諭が勧める「研究力が高い大学」を調査。各項目ごとに5校を選んで順位をつけ、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント…として集計し、ランキング化している。
「研究力が高い大学」3位は、713ポイントを獲得した東北大学。文部科学省が進める「国際卓越研究大学」の認定候補第1号に選定され、コロナ禍でも海外の優れた研究者との共同研究を推進するためオンライン活用の海外クロスアポイントメント制度を創設するなど、研究力の高さはお墨付き。ワシントン大学やUCL、ケンブリッジ大学等と共同研究を展開しているほか、若手研究者支援にも力を入れている。
4位は、330ポイントを獲得した東京工業大学。2016年に日本初の学部と大学院を統一した「学院」を設置し、学士課程から博士後期課程まで継ぎ目なく修学可能なシステムを構築した。地球・生命の起源を解明する「東京工業大学地球生命研究所（ELSI）」は、世界トップレベルの研究拠点の形成を目指す文部科学省の「WPIプログラム」に採択。英語でのサポートや恵まれた研究設備など、世界中から優秀な研究者が集まる理想的な研究環境を整備している。
9位は、私立大トップの99ポイントを獲得した東京理科大学がランクイン。理学、工学、薬学、生命医科学、経営学と多岐に渡る研究分野は、時代と共にアップデートを重ねている。「宇宙システム工学・航空宇宙工学」「環境に優しい次世代電子デバイス」「人工知能（AI）」など、学部・研究科がそれぞれ世界レベルの独創的な研究を展開するとともに、総合研究院では学問分野の壁を取り除いた「理科大ならではの融合的連携研究」を推進。全学生を対象に学部横断型の「データサイエンス教育プログラム」も実施している。
研究力の高い大学ランキング2023のトップ10は、9位の東京理科大学を除き、国立大学が占める結果に。上位3校は獲得ポイントも4位以下に大きく差を付け、高い評価を得ている。大学通信のWebサイトでは、1位・2位の大学について、ランキング結果に結びついた分析も含め紹介している。
研究力が高い大学ランキング2023「全国版」1位は
