ICTとコーチングで基礎から学力向上、駿台のプレミアムサポートとは

 駿台予備学校の全国の校舎に設置されているプレミアムサポートコースは、ICT教材の活用とコーチングによる個別指導×集団授業が特徴。学習習慣が身に付いていない、基礎学力が不足しているなど、さまざまなタイプの生徒に対応しており、生徒ひとりひとりのニーズに柔軟に対応し合格に導いている。納得のいく大学に進みたいと浪人を決め、1年後に合格をつかんだ遠藤さん、丸茂さん、クラス担任の岩田氏に話を聞いた。

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ICTとコーチングで基礎から学力向上、駿台のプレミアムサポートとは
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 駿台予備学校(以下、駿台)ではICTを活用して基礎固めを行い、第一志望合格に導く「プレミアムサポートコース」を全国の校舎に設置し、実績を上げている。同コースの概要について、町田校クラス担任の岩田寅彦氏と、同校舎の卒業生であり、2024年4月から大学生活を送っている遠藤心温さん、丸茂遥花さんに話を聞いた。

【話を聞いた人】
岩田寅彦氏:駿台予備学校町田校・プレミアムサポートコース理系クラス担任
遠藤心温さん:電気通信大学1年生(町田校プレミアムサポートコース・理系クラス出身)
丸茂遥花さん:中央大学1年生(町田校プレミアムサポートコース・文系クラス出身)

左から、丸茂さん、駿台予備学校町田校の岩田氏、遠藤さん

ICT教材の活用とコーチングで「究極の個別最適化学習」を実現

--2020年から開講したプレミアムサポートコースについて、コースの概要と特長を教えてください。

岩田氏:プレミアムサポートコースは「究極の個別最適化学習」を実現するために設置されたコースで、文系、理系、医系などの志望別クラスに分かれています。学期を通じて、ICT教材を活用しながら基礎から応用まで徹底的にサポートし、志望大学合格に向けて生徒を導いていきます。

 プレミアムサポートコースでは、講師やクラス担任によるコーチングに基づく個別指導が行われるところが最大の特徴です。講師は生徒のICT教材の進捗を確認。授業中は解答状況をリアルタイムで把握し、正答率の低い問題については即座に解説授業を行います。必要に応じて個別に指導を行うこともあります。

 クラス担任も、生徒の学習状況をiPad上で常に確認し、生活面も含めて的確なアドバイスを行いながら、日々校舎で生徒と交流し、信頼関係を築いています。各教科の講師とクラス担任は常に連携し、校舎長を中心に複数の講師と職員がひとつのチームとなって、いわば校舎全体で生徒ひとりひとりをサポートしているのです。

--プレミアムサポートコースを設置した2020年当時の背景、および貴校が近年プレミアムサポートコースに注力されている理由を教えてください。

岩田氏:2020年といえばコロナウイルス感染拡大の渦中でしたが、コロナ禍以外にもさまざまな理由により近年、メンタルが弱く基礎学力が不足したまま受験を迎える生徒が増えています。駿台は開校から約100年あまり講義形式の集団指導を中心に運営してきましたが、学習習慣が身に付いていない、勉強の仕方がわからない、授業のノートの取り方がわからないといった生徒も増えている状況の中で、講師がすべての学力レベルに対応するのは困難であり、ICT教材の活用や、データに基づく「個別最適化学習」が求められています。

 こうした背景から、プレミアムサポートコースでは、集団授業に加えて個々の生徒の学力に合わせたカリキュラムを提供し、駿台独自のICTプロダクトである「S-LME(スルメ)数理」や「S-LME(スルメ)英語」、「知識問題トレーニング」といったツールも大いに活用しながら、基礎から応用、演習量の確保まで徹底的にサポートすることにしたのです。

駿台予備学校町田校・プレミアムサポートコース理系クラス担任の岩田寅彦氏

 さらに、生徒のモチベーションを維持するために、クラス担任はコーチング研修を受け、全国どこでも均一なクオリティの指導を実現しています。もちろん、学習における向上心を保つには、生徒同士が切磋琢磨しあったり、励ましあったりする環境も必要です。

 着実に成果が出てきているのは、このように集団授業と個別の学習支援を両立させるカリキュラムが功を奏しているからだと思います。

基礎からの学び直しと、手厚いサポートが魅力

--遠藤さんと丸茂さんのお2人は、なぜプレミアムサポートを選んだのですか。 

遠藤さん:僕は高校3年間バスケットボール部で、平日は毎日厳しい朝練、週末も練習や試合があって勉強時間をほとんど確保できませんでした。塾に行ってはいたものの、授業中は疲れて寝てしまうような状態で、高3時、受験直前の駿台共通テスト模試では偏差値40程度の学力でした。現役合格できた大学もあったのですが、「MARCH(明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学)に受からなければ浪人しよう」と思っていたので、再チャレンジすることにしました。駿台の説明会で初めてプレミアムサポートの存在を知り、学習習慣を身に付けるところからサポートしてもらえるところに惹かれて入学を決めました。

丸茂さん:私は現役のときは、「第一志望しか受けない。受からなければ浪人しよう」と決めていました。自分が行きたい大学でないと行く意味がない、がんばり切って納得してから進学したいと思ったからです。私の場合、世界史と国語は得意だった一方、英語が極端に苦手で、浪人が決まったもののどうやって勉強を進めていくべきかわからずにいました。駿台に相談したら、「プレミアムサポートなら英語を一からやり直せる」と言われ、手厚いサポートの下で勉強法から見直せそうだったことが入学の決め手になりました。

--プレミアムサポートの特長のひとつはICT教材の活用ですが、実際にICT教材を使ってみた感想を聞かせてください。

遠藤さん:すべてのテキストがデジタル化されているので荷物が少なくて済むのは有り難かったです。電車の移動中でもiPadさえ持っていればいつでも取り出して読んだり、気になるところがあればメモしたりすることができたので、とても便利でした。また、行き詰まったら過去のテキストを見返したり、その類題を見つけて解いたりもしやすく、理解を深めることができました。

駿台予備学校 町田校 プレミアムサポートコース・理系クラス出身 電気通信大学1年生の遠藤心温さん

丸茂さん:私は現役時代は「紙」派だったのですが、ICT教材を使ってみると、やはり軽くてラクだなと感じました。いちばん役立ったのは、自分が何を間違えたのかをデータ化できるところです。英語や古文は履歴を見て間違えたところだけをリストアップし、何度も解き直すことで効率的に苦手を克服できました。

岩田氏:クラス担任にとってもICT教材は、生徒が何をやっているか、やっていないのかを確認できて非常に便利です。たとえば、学期初めに「暗記アプリ『Monoxer(モノグサ)』で英単語に取り組んで」と伝えると、しばらくはほぼ100%の生徒がしっかりやってくれるのですが、授業が進むにつれ課題が増えてくると、こうした日々の地道な学習は後回しになりがちです。遠藤君も一時期、古文の単語を放置していたので私から発破をかけたら、その後はちゃんと毎日やるようになってくれましたよね。

遠藤さん:当時は岩田さんに痛いところを突かれました(苦笑)。

丸茂さん:えぇ…!? 私もサボっていた時期があったのですが、クラス担任にそこまで把握されているとは知りませんでした(笑)。

岩田氏:丸茂さんは着実に自分のやるべきことをこなせていて、成績も心配がなかったので、クラス担任はあえて注意する必要はないと判断したのでしょう。クラス担任は生徒ひとりひとりに合わせた指導や距離感を意識していますから、丸茂さんには「余計なことは言わないで、必要なときだけ口を出す」というスタンスだったのだと思います。

クラス担任がひとりひとりのモチベーションを上げていく

--クラス担任との月1回の面談はどのように活用されていましたか。

遠藤さん:僕は月1回の面談だけではなく、もっと頻繁に岩田さんとコミュニケーションを取っていました。ちょっとしたことでも岩田さんに話すと気が楽になるので、「モチベーションが上がりません」と相談したり、ただ雑談をしたり。

岩田氏:遠藤君とは後期は週2~3回のペースで面談していましたね。「この時期はどの参考書を使えば良いか」「共通テストと国公立2次試験の勉強配分をどうするか」といった勉強に関することが4割で、残りの6割はプライベートの話も含めた雑談です。遠藤君は体育会系気質なので、あえてライバルの存在を意識させるような発言を織り交ぜ、自ずとモチベーションが高まるように声をかけていました。

丸茂さん:私の場合は、クラス担任とは毎日顔を合わせても挨拶程度で、月1回の面談以外にあえて時間をつくることはしませんでした。成績が伸びなくて落ち込んでいる時には「大丈夫?」「何か困っていることはない?」と手を差し伸べてもらいましたが、基本的には「ちゃんとやっていると思うから、そのまま地道に続ければいい」というスタンスで、温かく見守ってもらっていたと感じています。

--クラス担任は1年間、どのような伴走をするのでしょうか。

岩田氏:生活習慣を整え、モチベーションを維持してもらうこと。これがクラス担任としての最優先の課題です。

 プレミアムサポートでは遠藤君のように、高校時代は部活動など勉強以外のことに没頭した結果、勉強の習慣が付いていないケース、あるいは丸茂さんのように、極端に苦手な科目があるケース、または高校での授業のペースが遅く、出題範囲が終わらないまま入試を迎えてしまったケースなど、解決すべき課題は多岐にわたります。

 保護者の方は、こうした課題をお子さんの弱点として指摘してしまう傾向がありますが、それではモチベーションが下がってしまいます。私たちは分析と戦略が得意ですので、お子さんたちのモチベーションを引き出せるようなアドバイスができます。生徒ひとりひとりの性格に配慮し、距離感やプレッシャーのかけ方やそのタイミングなど、さじ加減を常に考えているのです。

 たとえば、英語が苦手な生徒に、英語のことばかり指摘しても成績は上がりません。ですから、あえて苦手の英語ではあまり高い目標を掲げず、むしろ得意科目で高得点を目指そうといった「強み」を伸ばすアドバイスを意識します。そうすることでモチベーションに火が付き、結果として入試では英語がまずまずでも、得意科目で得点を伸ばして合格を勝ち取ることができるのです。

正しい勉強法で、苦手を克服し得意を伸ばす

--遠藤さんと丸茂さんは、プレミアムサポートコースで学んだ結果、現役当時の目標を超える大学の合格を勝ち取りましたね。あらためて1年間を振り返って、このコースのどのような特長が合格につながったと思いますか。

遠藤さん:現役時代の勉強量が圧倒的に足りなかっただけに、講義の次のコマがICTを使った復習の時間になっている独自のカリキュラムのおかげで、学力が大きく伸ばせたと感じています。また、クラス担任の岩田さんは、僕にとっては「受験に詳しい友達」のような存在でした。受験は孤独になりがちですが、プレミアムサポートコースではひとりでがんばるのではなく、クラス担任が一緒に走りながら支えてくれたところがとてもありがたかったです。

丸茂さん:私の場合は、先ほど岩田さんがおっしゃったように、プレミアムサポートコースで得意科目を伸ばせたことが合格につながったと思っています。現役時代には国語が得意だったはずが、浪人が決まって4月に受けた駿台模試では散々な成績で、なぜ解けないのかがわからず絶望しました。そこでプレサポの現代文の先生に一から解き方を教えてもらい、1年後には解答解説のとおりに自分で解答できるくらい得意科目になりました。同じく得意科目だった世界史も、共通テストでは満点が取れました。

駿台予備学校 町田校 プレミアムサポートコース・文系クラス出身 中央大学1年生の丸茂遥花さん

 一方で、苦手だった英語は、現役時代はどこができないかを分析することなく、とにかく量をこなすばかりでしたが、プレミアムサポートコースで文法の基本からやり直したことでしっかりと基礎を固め、一歩ずつ難しい問題にも対応できる力がついたと思います。

--どのような学生がこのコースに向いていると思いますか?

遠藤さん:現役時代の僕のように、勉強習慣が身に付いていない人、勉強のやり方がわからない人には向いていると思います。現役時代の僕は、先生に「予習・復習が大事」と言われても、授業を受けただけで勉強した気になっていました。プレミアムサポートコースでは、予習・復習を含めた日々の過ごし方そのものを管理してもらえるので、教わったことをきちんと定着させられる正しい勉強習慣が身に付きます

丸茂さん:さらに付け加えると、苦手科目を基礎からやり直したい人にもぴったりだと思います。どんなにたくさん演習をこなしたところで、基礎ができていなければまったく力になりません。私は英語で「主語+動詞」のみの第1文型という極めて簡単なレベルからやり直しました。こんな簡単なことにつまずいている自分に落ち込むこともあったけれど、結果的には「急がば回れ」で、英語力は着実に上がっていきました。

国公立大文系プレミアムサポートコースの時間割例(画像提供:駿台予備学校)
国公立大理系プレミアムサポートコースの時間割例(画像提供:駿台予備学校)
私立大医系プレミアムサポートコースの時間割例(画像提供:駿台予備学校)

岩田氏:浪人生の中には、現役時代の自分の勉強方法を崩せない人も少なくありません。ですが、一度その勉強方法で失敗しているわけですから、それに気づいてもらうことも私たちの役目だと思っています。

 ICT教材だと自分でどこが弱点かがわかりますし、クラス担任もデータや経験値から課題を把握できますので、面談などを通じて進め方や時間配分、ペースメイクなどをアドバイスできます。現役時代に苦戦した人も、プレミアムサポートのICTと我々のコーチングによって、成長を実感できるはずです。

--最後に、プレミアムサポートコースの担任として受験生へメッセージをお願いします。 

岩田氏:一般的に駿台といえば、東大・京大や国公立大医学部など難関大を目指す人向けというイメージを抱かれているかもしれませんが、プレサポでは、今日の2人のように、勉強習慣を一から身に付けたい人、基礎からしっかり勉強したい人を手厚くサポートし、各々の志望校合格へと導いています。日々の生活や学習を管理・サポートしてもらいながらがんばりたい人はもちろん、この春に大学に入学したものの、現役時の受験に悔いや心残りがあり、やはりもう一度チャレンジしようかと悩んでいる人も、第一志望をあきらめず、ぜひ本コースを検討してみてください。

2024年からプレミアムサポートコース専門校舎としてリニューアル

町田校校舎責任者 小間澤峻氏

 近年では、生徒間の学力差がより顕著になっています。そうした中、プレミアムサポートコースの指導スタイルは今の時代の受験生にマッチし、全国的に成果を上げています。2024年度からは、町田校をプレミアムサポートコース専門校舎として、より手厚くきめ細やかな指導を行うことになりました。

 浪人生は、現役時の受験よりもワンランク上の志望校別コースを選択する傾向がありますが、集団授業についていけず、伸び悩んでしまうことも少なくありません。本コースでは、基礎が不足しているという自覚があり、一から正しいステップで上位大学を目指していきたい人に、ひとりひとりの学力と志望校に合わせた学習計画を立て、校舎長である私を含め、複数の講師と担任がワンチームとなって、皆さんの再チャレンジを全力で、そして一歩ずつ確実にサポートしていきます。


 プレミアムサポートコースの取組みは、駿台が時代と受験生のニーズの変化に柔軟に応えようとしている象徴とも言えるのではないか。ICTを活用したデータと、生徒に寄り添う心。その両面で幅広い受験生をサポートし、着実に合格に導きたいという本気度を感じた。本コースで可能性を引き出された受講生たちが、1年後には自信をもって未来に進んでいくことを願っている。

高卒、浪人生対象
国公立大文系・私立大文系・国公立大理系・私立大理系
国公立大医系・私立大医系
駿台予備学校 プレミアムサポート

《なまず美紀》

なまず美紀

兵庫県芦屋市出身。関西経済連合会・国際部に5年間勤務。その後、東京、ワシントンD.C.、北京、ニューヨークを転居しながら、インタビュア&ライターとして活動。経営者を中心に600名以上をインタビューし、企業サイトや各種メディアでメッセージを伝えてきた。キャッチコピーは「人は言葉に恋♡をする」。

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