慶應大学、法学部FIT(AO)入試に「地域枠方式」を導入
慶應義塾大学は1月31日、法学部FIT(AO)入試の変更についてホームページで公開した。同学部では、これまで定員の一部を大学入試センター試験により選抜する方式を採用していたが、平成24年度より停止すると昨年10月に発表している。
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A方式では、出願資格に該当し、学業を含めたさまざまな活動に積極的に取り組み、優れた実績をあげたことが証明できることを条件としている。具体的には「文化・芸術・技芸・運動等の分野において優れた成績や成果を残したことが証明できる者」「学外活動や課外活動において高いリーダーシップを発揮し、そのことが何らかの形で証明できる者」「ボランティア活動や地域の社会的活動などを熱心に行い、その実績を示せる者」「国際交流や開発途上国援助などの活動に積極的に取り組み、その実績を示せる者」「入試科目に限られない全般的な学業分野で極めて優秀な成績を収めたことを示せる者」などとなっている。
B方式では、出願資格に該当し、「高等学校での学業成績が優秀で、高等学校第3学年までの調査書における指定教科(現時点では、外国語・数学・国語・地理歴史・公民を予定)および全体の評定平均値が4.0以上ということが出願条件となっている。新たに全国を6つの地域に分けた「地域枠方式」を設定し、地域別に入学者を選考するという。法律学科・政治学科でそれぞれ最大10名(最大合計120名)の募集定員枠を設けるとしている。
A方式・B方式ともに第一次は書類選考、第二次はA方式では「模擬講義・論述試験、グループディスカッション」、B方式では「総合考査・面接試験」となっている。平成24年度入試に関しては、現時点で法律学科・政治学科ともにA方式・B方式合計で最大80名の募集を行うことが決定している。
A方式とB方式の併願は可能だが、学科をまたいだ併願はできない。なお、詳細については4月以降に発表する予定で、FIT入試の募集要項は6月上旬発売予定だという。
《前田 有香》
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