日本初参加の中国女子数学オリンピックで金1銅1
数学オリンピック財団は8月17日、「第10回中国女子数学オリンピック(CGMO)」の結果報告をホームページに掲載した。
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「国際数学オリンピック(IMO)」への代表選手を選考する日本国内の「日本数学オリンピック(JMO)」では、例年、女子の受験者や予選合格者が少なく、女子選手の育成が大きな課題となっている現状があるという。
また、中国でも1986年まではIMOの代表選手に女子生徒がおらず、より多くの女子生徒が数学のコンテストに参加することを目的に2002年に「China Girl’s math Olympiad(CGMO)」を開催。CGMOの成績優秀者をIMOの中国代表チーム選抜のための最終訓練に加えることで、2008年のIMOには中国代表チームの女子選手が金メダルを獲得するに至ったという経緯がある。
当初は中国の国内大会であったCGMOがオープン化され外国選手も参加するようになり、2010年にはアメリカ、イギリス、カナダ、シンガポールなど20カ国が参加。日本からは、今年が初めての参加となり、JMOの女子受験者の中の成績上位者から選抜された4名の選手が派遣された。
第10回大会は、7月30日から中国・深圳市において、中国(38チーム)、香港、シンガポール、アメリカ(以上各2チーム)、フィリピン、ロシア、マカオ、日本(以上各1チーム)の計48チーム188人が参加して行われた。
日本代表選手の成績は、都立国立高校2年の葛西祐美さんが金メダル、京都教育大附属高校3年の北川景都さんが銅メダルをそれぞれ獲得。また県立新潟高校3年の松原瑠香さんと、桜蔭高校1年の大森千穂さんが優秀賞を受賞した。
なお同財団では、来年2012年のCGMO大会へもJMOの女子受験者より上位者を選抜し、日本選手団を派遣するとしている。
《田崎 恭子》
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