遠く離れた地域でも激しい雨…台風15号の特徴
中部地方を始めとして、豪雨による浸水や避難の情報がもたらされているが、今回の豪雨被害の要因となっているのが、秋雨前線を引き連れてやってきたのが沖縄県の東沖から九州の南岸にかけて北上中の台風15号だ。
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日本気象協会ウェブサイト内の「日直予報士」コーナーでは、この台風15号についてその特徴を分析している。
それによると、台風15号には「台風から遠く離れた地域でも激しい雨が降っていること」「のろのろ台風からいっきに足早台風へ」という2点が特徴としてあげられるという。
まず広範囲にわたる豪雨については、衛星写真から「眼がはっきりした台風は発達している」と指摘、「日本近海にきて、台風の眼がはっきりとしてきたことが分かります」として台風15号の勢力は依然として強まっていると説明する。
さらに、日本近海の海水温が、台風の発達しやすい条件である28度から29度まで上昇しており「台風は強い勢力を保ったまま太平洋側を北上するため、さらに前線は活動が活発化します。今日は近畿、東海、北陸地方を中心に大雨となり、明日からあさっては近畿、東海、関東、北陸、東北地方で大雨となるでしょう」と予報する。
また台風のスピードについては、これまでは大陸高気圧の勢力に阻まれて北上が遅く、豪雨をもたらした原因となったが、今後は偏西風に乗り速度を上げていくという。「明日(21日)朝には四国沖に達し、その後、近畿、東海、関東地方に接近または上陸して、あさってには東北地方を通過するでしょう」と予報する。
予想進路図を見ると四国から東北・北海道にかけて東日本を直撃・縦断するコースをとるとみられており、「動きの速い台風は影響を受ける時間は短くなるものの、急に強まる風に備えが必要となります」「前回の台風12号の時よりも、台風が近づいてきたときの暴風には、より警戒してください」と注意を喚起している。
今回の豪雨・台風による土砂災害、河川の増水やはん濫、落雷、暴風と、それにともなう交通機関の乱れも予想される。早めの行動で台風対策に臨みたい。
日本列島を縦断・直撃! 台風15号の特徴は?
《編集部@RBB TODAY》
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