【サピ卒母1年前】秋は“絞り込み”の季節…遠征模試や体験授業へ

 この時期に注目すべきは、遠征模試や体験授業等、実際に受験校に赴く機会を持つことです。単なる場慣れ以上に、これまでとは違った目標意識が芽生えることもあります。

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 ようやく秋の気配が訪れ、涼しい風が心地よくなってきました。皆様お元気でお過ごしでしょうか? 息子の中学は無事文化祭も終わり、別の学校の友達の文化祭などへ足を向けたりしていますが、親としてはボチボチ中間テストを視野に入れて勉強モードに切り替えてほしい今日この頃です。

 さて、受験生の皆さんは、夏期講習を終えて2学期に入り、日曜特訓等でさらに塾での拘束時間も増えたうえ、合格判定テストなども入り乱れてくる秋の陣に、「いよいよ!」という思いを強くされているのではないでしょうか。

 この時期に注目すべきは、遠征模試や体験授業等、実際に受験校に赴く機会を持つことです。塾の教室とは違った雰囲気で試験を受けてみたり、希望する学校の校舎に出向いてその学校の空気感に触れてみると、単なる場慣れ以上に、これまでとは違った目標意識が芽生えることもあります。

 去年の10月半ば、うちの息子も遠征模試を受けました。それまで、他塾の模試は受けたことがなく、塾の教室での試験しか知らなかった息子にとっては、とてもよい予行演習だったと思います。そしてまた、親にとってもそれは、受験の日の準備を確認するよい予行演習の機会でした。

 学校までの経路や電車の時間を確認し、受験票や上履きやお弁当などの持ち物を確認し、待ち時間の過ごし方を考えるなど、まさに本番さながら。我が家の場合、電車の時間をギリギリに設定しすぎて、あわや遅刻か!という状況に見舞われたもので、本番は余裕をもったタイムスケジュールを心がけることができました。中には、上履きを持たせるのを忘れてしまった親御さんが真っ青になっていたり、鉛筆を削り忘れてきたお子さんのためにコンビニに駆け込む親御さんがいたりと、あちこちで思いもよらぬ失念の片鱗に出くわしました。そんな小さなトラブルで親も学習させられ、残り4か月ほどは、準備怠りなく受験に臨むため、様々なことを想定して脳内シミュレーションを繰り返すようになるのです(苦笑)。

 この季節、体験授業や授業見学を企画してくださる学校などもありますね。我が家はそうしたものには参加しなかったのですが、参加した方からは、「子どもが俄然行く気になった」とか「学校の雰囲気がよくわかった」などの声も聞かれました。単なる説明会とは違い、来年からのお子様方の学校生活を具体的にイメージできる、よい機会だと思います。お子さんの顔色を見つつ、時間と体力が許せば、参加してみることをお勧めします。

 なにはともあれ、秋は“絞り込み”の季節。時間的にも体力的にも金銭的にも、受験校は絞り込む必要があります。願書集めもそろそろ始めなければなりません。学校ごとに、受験日の持ち物も違いますし、学校に着くまでにかかる時間も、試験開始時間も違います。ご家庭によって受験校の数は様々ですが、我が家では、当初10校ほどの願書を集めて必要事項を表にまとめて比べていましたが、最終的には5校に絞りました。1校だけをひたすら目指し、ご縁がなかったら公立へ、というお考えのご家庭もありましたが、複数受験を考えていらっしゃるなら、当初資料は多い方がいいと思います。たくさんの候補の中から、いろいろな条件で取捨選択し絞り込む過程で、ご家庭ごとの価値観が明確にされるからです。“絞り込み”作業は、簡単なようで結構苦労するものですが、大切なお子さんにどんな学校生活を送ってほしいのかを想像しながら、楽しんで取り組んでみてください。

◆中学ではいま
 冬のマラソン大会に向け、体育の授業で毎回1.5km〜3kmほどの走り込みが始まっています。ふだん運動不足の息子は、なかなか手こずっているようですが、わずかずつでもタイムがよくなるとやはり嬉しいようです。小6の皆さんはそれこそ運動をする機会が減っているかもしれませんが、家の中で筋力トレーニングをするなど、基礎体力はしっかり維持できるとよいですね。

《ハル うらら》

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