米5大学、春学期よりデジタル教科書を試行...電子化の可能性を探る
米Internet2は、インディアナ大学の「eText(イー・テキスト)」システムをモデルに、米5大学でデジタル教科書の試行調査を行うと発表。HTML5に対応したタブレット、スマートフォン、パソコンで利用可能。
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参加大学は、カリフォルニア大学バークレー校、コーネル大学、ミネソタ大学、バージニア大学、ウィスコンシン大学の5校。同調査では、インターネット2が大学側と教育関係企業の連携サービスを、Courseload(コースロード)が閲覧ソフトを、McGraw-Hill(マグロウヒル)がデジタル教科書を提供するという。コースロードのソフトを利用することにより、学生は教科書の印刷、クラスメイトや教員との注釈共有などが可能になる。
マグロウヒルのトム・マレック高等教育副社長は、2012年が「eText」によるデジタル教科書主流化の幕開けだとしたうえで、同社が試行調査の一員として加われたことを嬉しく思っているとコメント。
コーネル大学のテッド・ドッズ副学長兼最高情報責任者は、教科書のデジタル化が学生にどのような影響を与え、教科書の価格を下げることに繋がるかに注目しているという。まだ、同調査は、教員の経験にとっても、タイミングの良いものだったと説明した。
コースロードの最高経営責任者、ミッキー・レビタンもまた、効果的な授業用デジタルコンテンツを作り上げるうえで、創造性と積極性に長けた複数の大学と連携できることに喜びを表している。
インターネット2によって関係性を深めた大学、ソフト開発企業、出版社が今後学生や教員の教育環境にどう影響するかが注目される。
《湯浅大資》
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