厚労省、平成25年放課後児童クラブの実施状況を公表…登録・待機児童数ともに増加
厚生労働省は10月4日、放課後児童健全育成事業「放課後児童クラブ」の平成25年5月1日現在の実施状況を発表した。前年に比べて、クラブ数は397か所増加、登録児童数は3万7,256人増加したものの、待機児童数は1,168人の増加となった。
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
「放課後児童クラブ」は、児童館や学校の空き教室などを留守家庭のおおむね10歳未満の子どもに放課後の遊び場や生活の場として提供する事業で、同省はクラブ数や利用登録している児童の数などを把握するための調査を毎年実施している。
平成25年のクラブ数は、前年比397か所増加の2万1,482か所、登録児童数は3万7,256人増加の88万9,205人となった。クラブ実施市町村数は1,595となり、全1,742市町村における実施割合は91.6%と前年より0.3ポイント上昇した。設置・運営主体別でみると、増加したクラブ397か所のうち公立民営のクラブが300か所と多数を占めた。一方、公立公営のクラブは18か所減少した。
実施規模別でみると、児童数20人~35人のクラブが27.6%で前年と同様にもっとも多い。また36人~45人のクラブが195か所、56人~70人のクラブが185か所、71人以上のクラブが193か所、それぞれ大幅に増加した。全体では45人以下のクラブが6割を占めている。
学年別登録児童数は、小学1年生が前年比1万9,411人増加し全体の35%を占めている。また、小学1年生~3年生で全体の約9割を占めている。
実施場所では、学校の余裕教室が125か所増加、学校敷地内専用施設が240か所増加し、これらを合わせた「学校内実施」が前年と同様に全体の5割以上を占めている。
年間開設日数は、280日~299日のクラブが前年比599か所増加の1万6,719か所と全体の77.8%を占める一方、250日~279日のクラブは前年比113か所減少した。
平日の終了時刻は遅くなる傾向にあり、18時以前に終了するクラブは減少する一方、それより遅く終了するクラブは前年比885か所増加の1万3,405か所で、全体の6割以上を占めている。
クラブの利用申込みをしながら何らかの理由で利用できなかった待機児童数は8,689人で1,168人増えたが、ピークだった平成19年の1万4,029人から5,340人減少している。
なお、人口動態統計調査によると、現在の小学1年生が出生した平成18年は、出生数が増加に転じ約3万人増加している。
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