英語習得の目安2,000時間を実現するアフタースクール、センター南に展開
東京インターナショナルスクール アフタースクール(東京ISAS)は、周辺小学校の授業が終わったあと、子どもたちを預かってくれるいわば「学童保育」の機能を持っているアフタースクールだが、特徴は、スタッフも先生も英語で接することだ。
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
この港北ニュータウンにある東京インターナショナルスクール センター南アフタースクールは、周辺小学校の授業が終わったあと、子どもたちを預かってくれるいわば「学童保育」の機能を持っているアフタースクールだが、特徴は、スタッフも先生も英語で接することだ。スクール内では、アクティビティ中、休憩中、お菓子タイム、アクティビティ終了後の夕食や預かりタイム中もすべて英語でコミュニケーションをとるようになっている。
運営本部は住友商事だが、カリキュラムは国際バカロレア認定校でもある東京インターナショナルスクールのグループ企業、日本国際教育センターが作成している。そのため、国際バカロレアの理念を元に多様な文化を尊重し世界平和を担う子どもたちの教育を理念に掲げている。住友商事 ライフスタイル・リテイル事業本部の河野純子氏は、「目指しているのは、子どもたちに探究する力、表現力、そしてグローバルスキルとしても重要な英語力を身に付けてもらうことで、真のグローバル人材を育てたい」と語る。
もちろんグローバルスキルとは英語力だけではない。同校では、論理的思考、コミュニケーション、創造力、柔軟性、自己管理、リーダーシップ、心の知性、そして英語力という8つの視点で子どもたちを育てているという。カリキュラムは、キネステティック(歌・踊り・遊び)、サークルタイム(社会性を考える)、ランゲージストラテジーズ(英語能力)、ストーリーテリング(読書や物語づくり)、そして探究プログラムに分かれている。
探究プログラムは、曜日ごとにテーマが決められ、それに沿った形で料理を作ったり、絵画やねんどなどのアートに取り組んだり、仕事について考えるプログラムも用意されている。探究プログラムが、カリキュラムの要とも言えるもので、子どもたちは、友達や先生といっしょにテーマに取り組みながら、グローバルスキルを身に付けていく。
アクティビティは一定のカリキュラムに沿って実施されるが、その目的は、受験目的の塾とも違う。次の世代が必要とするスキルを考えると「むしろ、受験がこちらに近づいてくる」のではないかと河野氏は語る。小学生という時期は、自己のアイデンティティが作られる重要な時期でもあり、英語の正しい発音やリスニングを身に付けるのにもちょうどよいタイミングだという。
なお、同校の対象となる小学4年生までというのは、英語力を身に付けるまでに必要な時間を考えて設定されたものだそうだ。週1日から5日までのコースが用意されているが、週3回のコースを1年生から4年生まで続けると英語習得のための目安となる2,000時間をクリアできるようになっている。
河野氏が教育事業を考えていたとき、子どもがグローバルスキルや英語力を身に付けるには時間が必要との結論に至ったという。1日1時間の英語レッスンを週1回、月数回受けるのではなく、長時間、継続的に英語環境に接するにはどうすればいいかを考えた。その結果として効果的だった解決策が、放課後から親の仕事が終わるまでの間、子どもと接する「学童」だったというわけだ。
「英語の学童」というとわかりやすいが、これはあくまでも東京インターナショナルスクールアフタースクールの特徴のひとつを捉えただけに過ぎない。アフタースクールで行われるすべてのアクティビティを英語で行うことが大きな特徴であり、「英語を学ぶ」のではなく「英語で学ぶ」ことが、これからの時代に欠かせないグローバルな人材の育成につながるのだろう。
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