冬のボーナス平均額は前年比6.7万円減の60.1万円、使い道は「預貯金」

 今冬のボーナスの平均手取額は昨年から6.7万円減の60.1万円、ボーナスの使い道トップは「預貯金」であることが、ネオファースト生命保険が1月20日に発表した実態調査により明らかになった。

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 今冬のボーナスの平均手取額は昨年から6.7万円減の60.1万円、ボーナスの使い道トップは「預貯金」であることが、ネオファースト生命保険が1月20日に発表した実態調査により明らかになった。

 同調査は、全国の20代~50代のサラリーマン世帯の主婦500名(各年代毎125名、平均年齢39.5歳)を対象に、「2014年冬のボーナスと家計の実態」をテーマに、2014年12月13日~16日を調査期間として実施された。

 2014年冬のボーナスについて聞いたところ、ボーナス手取額は、「25~50万円未満」が34.4%と3割を超え、平均金額は昨冬から6.7万円減の60.1万円となり、本調査開始以来の最低額を記録する結果となった。

 また、ボーナスの使い道についての設問では、トップは「預貯金」で75.0%。次いで「生活費の補填」が40.0%、「ローンの支払い」27.2%と続いた。将来への備えや、家計のやりくりを意識して使う人が多く、「プチ贅沢」や「国内旅行」などの娯楽に関する項目は、2割程度に止まっている。

 ボーナスの中から夫に渡した、あるいは渡そうと思っている金額を具体的に聞いたところ、「0円(渡さない)」が51.0%で半数を越えた。また、渡した人であっても平均金額は昨冬の9.2万円から今冬8.8万円に減少しており、家計を預かる主婦の財布の紐が固くなっている実態を浮き彫りにする結果となった。

 「家計の実態」について、「家計の現状と今後の見通し」を聞くと、現在の家計が「苦しい」と答えた主婦は56.4%で、昨冬の53.0%より3.4%増加した。「楽である」43.6%を上回り、依然として「厳しい」と感じている主婦が多いようだ。家計の今後の見通しとしては、「楽になっていく(大いに・ややを含む)」は12.8%と1割台にとどまり「厳しくなっていく(大いに・ややを含む)」が45.8%と、楽観的な見方を悲観的な見方がはるかに上回った。

 主婦のへそくりについての設問では、4割強(43.3%)が夫に内緒の資産を持っていると回答し、その所持率は昨冬の39.4%から4.0%増加した。また、所有している人の平均額は、432.9万円で、昨冬比15.8万円アップしている。

 2014年4月の消費税増税の影響については、79.4%が「家計に影響があった」と回答している。増税後の家庭の消費行動にはどんな変化があったかを聞くと、約4割が「不要不急の買い物を我慢」している傾向にあることがわかった。

《小林瑞季》

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