【高校受験2015】北海道公立高校入試<数学>講評…やや難化

 平成27(2015)年度北海道公立高校入学者選抜学力検査が3月4日に実施された。リセマムでは、道内で多数の学習塾を運営する練成会グループの協力を得て、学力検査の「数学」の講評と予想平均点、ボーダーラインを掲載。このほかの教科についても同様に公開する。

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数学の講評
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 平成27(2015)年度北海道公立高校入学者選抜学力検査が3月4日に実施された。リセマムでは、道内で多数の学習塾を運営する練成会グループの協力を得て、学力検査の「数学」の講評と予想平均点、ボーダーラインを掲載。このほかの教科についても同様に公開する。

◆<数学>講評(練成会グループ)

 例年どおり大問数は5題で、裁量問題(大問5)も昨年同様配点が18点と出題構成に変更点はない。全体を通して基本問題から応用問題までバランスよく出題されている。そのため、教科書レベルの基本問題を確実に得点できるかがポイントとなる。また、関数単元の基本問題の出題が例年より少なかった。

 図形単元からの出題が標準問題選択で60点中31点、裁量問題選択で40点を占めている。裁量問題5問1は「確率と関数・図形」の融合問題の出題であった。その中で(2)は点との距離が5以下ということから半径5の円を描きその内部にある座標を探すという、段階を踏んだ思考力を要求される問題となっている。逆に問2(1)、(3)は、三角形を回転させたあとの点の軌跡の長さや、回転体の体積を求める問題で、解法の手がかりが見つけやすい問題といえる。

 2年連続出題されていた「資料の散らばりと代表値」からの記述問題が出題されず、その一方で標準問題3問1、裁量問題2問1において平成24年度以来となった整数の性質の説明をする問題が出された。

 全体を通して、各単元の基本事項を完全に理解し、そのうえで問題集などを通して応用力を養成する必要がある。図形に関する問題が多い傾向は続いているので、証明や体積などに関する問題も早いうちに着手することが大切である。融合問題など難度の高い問題の対応策としては、普段から全国の入試問題などに触れ、正確に図やグラフを実際に描くことで解法の糸口を探す訓練が不可欠となる。

 このレポートは3月4日(入試当日)に速報として練成会グループにより作成されたもの。正答は下記より確認できる。

数学:問題 正答
数学(学校裁量問題):問題 正答

《工藤めぐみ》

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