入試英語の外部試験活用へ…文科省の連絡協議会

 文部科学省は3月17日、英語力評価および入学者選抜における資格・検定試験の活用促進に関する連絡協議会を開催。連絡協議会では、英語の資格・検定試験の活用促進に関する行動指針(案)や高校3年生の英語力調査結果などが示された。

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英語の資格・検定試験の活用促進に関する行動指針(案)
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 文部科学省は3月17日、英語力評価および入学者選抜における資格・検定試験の活用促進に関する連絡協議会を開催。連絡協議会では、英語の資格・検定試験の活用促進に関する行動指針(案)や高校3年生の英語力調査結果などが示された。

 同連絡協議会は、生涯にわたる英語学習を通じた英語力向上のため、「聞く」「話す」「読む」「書く」の技能(4技能)の評価のほか、入試の改善や英語の資格・検定試験の活用のあり方について検討・協議を行うために平成26年11月に設置された。学校関係者や専門家、英語の資格・検定団体、経済団体などから構成される。任期は平成26年11月25日~平成27年3月31日。

 英語の資格・検定試験の活用促進に関する行動指針(案)では、英語4技能の資格・検定試験活用を奨励するという基本方針のもと、学校関係者に対しては、実践的な英語の使用場面を増やすような活動の充実、資格・検定試験関係団体に対しては、受験料の減額・補助・助成などの支援体制などを求めている。

 全国の高校3年生約7万人(国公立約480校)を対象に平成26年7~9月に実施した英語力調査結果によると、4技能すべてに課題があり、特に「話すこと」「書くこと」について課題が大きいという。英語学習に対する意識では「英語が好きではない」との回答が58.4%にのぼり、将来の生活で英語を活用するイメージを持つ生徒が少ないことから、「英語を使って何ができるようになるか」という観点で主体的に学ぶ意欲や態度の育成を含めた具体的な指標形式の目標設定が必要であるという。

 また、英語を用いて「生徒同士で話し合う、意見交換を行う」ことや、「スピーチやプレゼンテーション」をした経験が少ないことから、生徒の興味・関心が高い話題や、時事問題や社会的な話題などについて「発表・討論・交渉」などを行う言語活動を豊富に体験させることが必要であるという改善の方向性を示した。

《工藤めぐみ》

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