【高校受験2016】神奈川県公立<社会>講評…やや易化
平成28年度神奈川県公立高校一般入試が行われた。リセマムでは、湘南ゼミナールの協力を得て、学力検査の「社会」の講評を速報する。この他の教科(全5教科)についても同様に掲載する。
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◆<社会>講評(湘南ゼミナール 提供)
大問は例年通りの構成であるが、問題数は昨年度より2題増加した。昨年度出題された25字の論述問題がなくなったことや、2題あった70字程度の論述問題も資料数が少なく読み取りやすいことから、全体の難易度はやや易化したといえる。
歴史分野は昨年度と比べ易化しており、できごとの時代判別や、近現代の年号を覚えることで正解が導ける。ここ近年で出題の多い外交史・土地制度史は、今年度も出題されており、引き続き政治史・戦争史だけでなく、外国史や国内の産業史・文化史など、年表の横のつながりを意識した学習が肝要である。
地理分野は、従来の神奈川県入試に見られるオーソドックスな出題が多いものの、問1(ア)の「スペイン・ポルトガルの植民地支配」の歴史や、問2(エ)の「中尊寺金色堂」の出題など、歴史分野にも触れた出題が見られる。
公民分野は例年通り語句知識を問う4択問題が多かったが、問5(ア)(II)で出題された国債費については、「国債」と「国債費」の違いを明確に理解している必要がある。また、問6(ア)はグラフではなく、文章から均衡価格の決定の原理を導くことができるかを問うなど、重要語句の暗記だけでは解答を導けない問題も出題されている。
今後の学習にあたっては、分野ごとの語句の暗記をするだけではなく、地理分野・歴史分野を横断的に、一つの白地図に関連事項をまとめたり、その事象がなぜ起こるのか、どういった結果が考えられるかをあわせて確認する学習方法が効果的である。
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このレポートは2016年2月16日に速報として湘南ゼミナールにより作成されたもの。
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協力:湘南ゼミナール
《編集部》
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