大学生協仕様ビューア付き電子教材システム、9大学が導入

　シャープと全国大学生活協同組合連合会は、電子教材システムを共同で開発し、4月より広島大学や広島修道大学、桜美林大学など9大学で採用された。授業への導入も始まっている。

教育ICT 大学生

2016.4.28 Thu 17:45

　シャープと全国大学生活協同組合連合会は、電子教材システムを共同で開発し、4月より広島大学や広島修道大学、桜美林大学など9大学で採用された。授業への導入も始まっている。

　同システムは、大学の講義などで専門的な学習を実現し、学生の能動的な学びの支援と学習効果の向上を目的として開発された。電子化された専門書をタブレット端末などで閲覧・学習する専門ビューアアプリ「VarsityWave eBooks」と電子書籍入稿システムで構成される。2016年4月より、広島大学や広島修道大学、桜美林大学など9大学（対象学生約8,000名）が同システムを採用した。

　「VarsityWave eBooks」は、付箋メモやマーカー、しおり、手書きデータを自動的にリスト化して自作ノートを作成、任意のページをスクラップすることができる。また、教員と学生の間で手書きデータや学習情報を共有する機能を搭載したほか、複数の書籍から横断的に本文検索したり、専門辞書と連携して単語を調べたりすることができる。

　シャープは、全国大学生協連が促進するDECS（Digital Educational Contents Support）計画に基づき、同システムの提供に取り組み、全国大学生協連と連携し推進する。また、今後さらなる普及が見込まれる電子教材のニーズにも積極的に対応していくとしている。

　なお、同システムは、5月18日から20日まで東京ビッグサイトにて開催の「教育ITソリューションEXPO」に出展される。