埼玉県、感染性胃腸炎流行警報を発令…1都3県で基準値超え
埼玉県は12月7日、3年ぶりとなる感染性胃腸炎の流行警報を発令した。千葉県も同日、定点当たり報告数が基準値を超えたとして警報を発令。東京都、神奈川県は11月末にすでに警報が発令されており、各自治体では予防の徹底を呼びかけている。
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感染性胃腸炎とは、ウイルスまたは細菌を原因とした胃腸炎の総称。特にウイルスの代表的なものとしてはノロウイルスやロタウイルスがある。埼玉県の定点調査による平成28年第48週(11月28日~12月4日)の患者報告数は、1定点当たり26.73人。流行発生警報の基準値20人を超えたため、平成25年12月以来3年ぶりの流行警報発令となった。
流行警報については、東京都では11月24日、神奈川県では11月25日、千葉県では12月7日と発令が相次いでいる。感染性胃腸炎は、通常11月から3月にかけて流行し12月にピークを迎えることが多いが、千葉県によると2016年の今シーズンの患者数は例年より早く増加しているという。
警報レベルは大きな流行の発生が疑われることを示すが、ロタウイルス(乳児)以外の感染性胃腸炎に対するワクチンはなく、特効薬もないため、各自治体では予防対策を徹底するよう呼びかけている。
埼玉県では「しっかり手洗い」を重視するよう注意喚起。食事の前やトイレの後などには必ず手を洗い、2度洗いが効果的だとしている。また、食品をしっかりと加熱すること、患者のふん便や吐物を適切に処理することを感染拡大を防ぐポイントにあげる。埼玉県Webサイトには、なぜ手を2度洗いすべきなのかや消毒方法をまとめた「ノロウイルス感染防止のリーフレット」を掲載しているため、対策に役立てたい。
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