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10年ぶりの大流行、ノロウイルスなど感染性胃腸炎 全国で警報レベル

生活・健康 その他

月別ノロウイルスGII遺伝子型検出報告状況(全 2 枚) 拡大 拡大写真

 ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎について、国立感染症研究所は12月27日、第50週(12月12日~18日)の流行状況を公表した。定点あたりの患者報告数は20.89人と、警報レベルを突破。都道府県別でも21都府県で警報基準値を超えるなど、10年ぶりの大流行となっている。

 感染性胃腸炎の第50週の患者報告数は、全国で6万6,015人、定点医療機関あたり20.89人。第49週(12月5日~11日)の6万1,547人、定点あたり19.45人からさらに増加し、警報基準値の20人に達した。

 全国の定点あたり患者報告数が20人を超えるのは、大流行となった2006年以来10年ぶり。2016年の第1週から第50週までの累積報告数は103万1,500人と、100万人を超えている。

 都道府県別では、山形県の47.27人が最多、ついで宮城県34.08人。このほか、埼玉県31.66人、宮崎県30人、富山県29.24人、東京都28.46人、愛媛県24.57人、福井県24.55人、神奈川県24.46人、千葉県24.22人、兵庫県24.08人、香川県23.57人、三重県23.47人、静岡県23.46人、大分県23.25人、茨城県23.13人、福島県21.67人、大阪府21.25人、愛知県20.9人、長野県20.28人、岡山県20.15人と、21都府県で警報レベルにある。

 国立感染症研究所によると、感染性胃腸炎から検出されている病原体は、ノロウイルスが最多。ノロウイルスの遺伝子型では、GII (genogroup II)が8割以上を占めている。一部の自治体で検出されたノロウイルスは、過去に流行したGII.2の変異株であることも判明している。

 厚生労働省では、流行が確認されているノロウイルスGII.2変異株について、現在市中で使用されているノロウイルス迅速診断検査キットではほかの株よりさらに感度が低い可能性があるとして、ノロウイルス感染の疑いがある場合は検査結果にかかわらず感染防止対策などに努めるよう呼び掛けている。

《text:奥山直美》