【インフルエンザ17-18】10県で注意報レベル、休校は全国25施設

 厚生労働省は、2017年12月11日から12月17日までのインフルエンザ発生状況を発表した。定点あたり報告数は7.40で、全47都道府県で前週の報告数よりも増加。注意報の指標である10を超えた都道府県は10県にのぼる。

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全国のインフルエンザ流行レベルマップ
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 厚生労働省は、2017年12月11日から12月17日までのインフルエンザ発生状況を発表した。定点あたり報告数は7.40で、全47都道府県で前週の報告数よりも増加。注意報の指標である10を超えた都道府県は10県にのぼる。

 インフルエンザの定点あたり報告数は、2017年第50週(12月11日~12月17日)に7.40となり、前週の4.06よりも増加した。都道府県別にみると、長崎県(18.94)がもっとも多く、岡山県(13.63)、宮崎県(13.61)、大分県(13.31)、愛媛県(12.82)、山口県(11.79)、埼玉県(11.44)、熊本県(11.23)、福岡県(10.57)、沖縄県(10.43)、佐賀県(10.33)、長野県(9.74)、広島県(9.60)、東京都(9.03)などが続いた。国立感染症研究所が定める注意報の指標である「10」を超えた都道府県は10県にのぼる。

 全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数は約35万人と推計される。年齢別にみると、5~9歳が約9万人、10~14歳が約6万人、0~4歳が約4万人、30代と40代がそれぞれ約3万人、15~19歳・20代・50代・70歳以上がそれぞれ約2万人、60代が約1万人だった。

 全国の保育所、幼稚園、小学校、中学校、高校の休業施設数は、休校が25施設、学年閉鎖が209施設、学級閉鎖が933施設で、いずれも前週より増加した。

 東京都は12月21日、定点あたり報告数10を超えた保健所の管内人口の合計が、東京都の人口全体の30%を超えたと発表した。患者報告数が定点あたり10を超えた保健所は、都内31か所中10か所で、管内人口の合計は、東京都全体の40.11%を占める。中でも世田谷区(16.08)がもっとも多く、多摩府中(14.39)、島しょ(14.00)、八王子市(13.39)、江東区(11.86)、中野区(11.70)、荒川区(11.14)、大田区(10.52)、南多摩(10.29)、練馬区(10.24)が続いた。

 厚生労働省はWebサイト内に「インフルエンザ(総合ページ)」を開設し、問合せや相談窓口、啓発ツールなどを掲載中。「インフルエンザQ&A」ではインフルエンザの基本的な情報のほか、感染を防ぐための予防、治療に関する情報提供を行っている。感染予防のためには飛沫感染対策として「咳エチケット」を心がけることや、外出後の手洗い、適度な湿度の保持を勧めている。また、東京都は子どもも楽しんで学べるよう、ガチャピンとムックが手洗いをわかりやすく解説した動画を公開している。

《工藤めぐみ》

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