学校へのスマホ持込み許可、中学生21.6%・高校生84.3%

 中学生の21.6%、高校生の84.3%が学校へのスマートフォン持込みを許可されていることが、MMD研究所とTesTee(テスティー)の共同調査の結果より明らかになった。学校の授業で使うことのある端末は「デスクトップPC」が4割超を占めた。

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 中学生の21.6%、高校生の84.3%が学校へのスマートフォン持込みを許可されていることが、MMD研究所とTesTee(テスティー)の共同調査の結果より明らかになった。学校の授業で使うことのある端末は中高生ともに「デスクトップPC」がもっとも多く、4割超を占めた。

 中高生の学校のIT利用状況調査は、12歳から18歳のスマートフォンを所有する中高生の男女を対象に実施し、中学生533人と高校生573人の計1,106人の有効回答を得た。調査期間は2018年4月10日~4月13日。

 学校へのスマートフォン持込みが許可されているかを聞いたところ、中学生は「許可されている」7.9%と「条件付きで許可されている」13.7%の合わせて21.6%が許可されている。高校生は「許可されている」52.4%と「条件付きで許可されている」31.9%の合わせて84.3%が許可されていることがわかった。

 スマートフォンの持込みが許可されていると回答した中高生を対象に、決められているルールや条件があるかを聞いたところ、中学生は「学校や先生に携帯所持の許可申請をする」が49.6%ともっとも多く、ついで「登下校時のみ使用可能」40.0%、「授業中は電源を切ってカバンやロッカーにしまう」37.4%など。高校生は「授業中は電源を切ってカバンやロッカーにしまう」が69.2%ともっとも多く、「登下校時のみ使用可能」30.0%、「学校や先生に携帯所持の許可申請をする」14.1%などが続いた。

 学校で授業に使うことのある端末は、中学生では「PC(デスクトップ)」が40.5%ともっとも多く、ついで「PC(ノート)」21.8%、「タブレット(iPad)」16.3%など。高校生では「PC(デスクトップ)」が41.0%ともっとも多く、「タブレット(iPad)」15.4%、「PC(ノート)」14.5%などが続いた。中高生ともに「PC(デスクトップ)」がもっとも多く、4割を占めた。

 授業でPCやタブレットを使うと回答した中高生を対象に、どのような授業でデバイスを利用しているか聞いたところ「PCやタブレットの操作の授業で使う」が中学生で61.3%、高校生で63.0%だった。また、PCやタブレットの操作を習う授業でデバイスを使うと回答した中高生を対象に、どんな操作を習っているかを聞いたところ、中学生では「WordやExcel、PowerPointの使い方」が60.6%ともっとも多く、ついで「タイピングの練習」39.9%、「プログラミングの方法」35.5%など。一方、高校生では「WordやExcel、PowerPointの使い方」が84.5%ともっとも多く、「タイピングの練習」37.9%、「画像や写真の編集の仕方」29.1%などが続き、中学校と高校で習う操作が異なることがわかった。

 通常の授業でPCやタブレットを使うと回答した中高生を対象に、どのように使っているか聞いたところ、中学生は「授業で使う教材の共有」が48.0%ともっとも多く、ついで「動画の視聴」40.2%、「黒板やノートとして利用」27.9%。高校生は「授業で使う教材の共有」が49.4%ともっとも多く、「動画の視聴」32.3%、「宿題やプリントの配布、提出」25.6%などが続いた。

《工藤めぐみ》

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