ここでは、月早見をつくり、「月を観察する」方法をご紹介。自由研究テーマ選定の参考にしていただきたい。
自由研究:中学生向け 小学生向け
月の満ち欠けを調べよう
テーマ【月の観測(4年生)】 観察
対象学年:4~6年生 むずかしさ:★★★ 所要時間:1カ月
月を観察して月早見に月の絵をかいていくうちに、自然と月の満ち欠けのしくみや規則性がわかるよ。月早見をつくって観察しよう。
用意するもの
ページ下の絵をA4サイズに出力したもの 画用紙 のり 色えんぴつ 方位磁針 セロハンテープ 時計

※書籍からの引用のため「88ページの絵を160%に拡大コピーしたもの」は「ページ下の絵をA4サイズに出力したもの」と読み替えてください(以下同様)
月早見のつくりかた


ページ下の絵をA4サイズに出力したものを画用紙にはり、あ~きの7つに切る(うは予備)。
※のりを全面にぬってからはる。



図のようにあ・い・か・きをはり合わせると、写真のようになる。


えののりしろにのりをつけて、おをはり、ポケットにする。えの切りとり線に切れこみを入れる。


表側でいの半分がポケットにおさまるように、3の切れこみから2をさしこむ。


観察のやりかた




ためしてみよう!
チャレンジ1
月の形を観察し、方位を調べて、見えている月のとおりに月早見をあわせると、時刻を当てることができるよ。
チャレンジ2
時刻と月の形がわかっている場合は、見えている月のとおりに月早見みをあわせると、月の出ている方位を当てることができるよ。
観察でサイエンス
月の形は、太陽と地球と月の位置関係で決まります。満月から次の満月が見えるまでの間は約1カ月です。月は太陽の光を反射して光っているので、半月などでは、太陽のある側が光って見えます。

発表のためのまとめ
1カ月という長い期間観察すると、いろいろなことに気づくはず。月の見える場所が時刻とともに変わること、同じ時刻でも日によって見える月の場所が変わることは、月早見で確認することができるよ。また、月の色が日によって少しちがうことに気づいたら、図や文で記録しよう。


発行:永岡書店
<著者プロフィール:NPO法人 ガリレオ工房>
教師を中心にジャーナリスト、研究者、学生などで構成する科学実験の研究・開発グループ。そのユニークで独創的なアイデアや方法は、各界で高い評価を受けている。雑誌・新聞などでの発表のほか、テレビの科学番組にも企画協力している。また、全国各地での実験教室やサイエンスショーも手がけている。2002年に吉川英治文化賞受賞。同年NPO法人として認可される。