【2018年重大ニュース-未就学児】待機児童は半年で倍増、幼児教育無償化にも注目

 乳幼児や幼児に関する幼児教育や生活習慣の話題など、リセマムが選ぶ2017年の「未就学児」重大ニュースを発表する。

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【2018年重大ニュース-未就学児】待機児童は半年で倍増、幼児教育無償化にも注目
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 「幼児教育無償化」のニュースは、2018年も引き続き大きな注目を集めた。また、待機児童数は3年連続で増加し、女性の社会進出を阻む障壁として今なお立ち塞いでいることが浮き彫りとなった。一方、子どもの情緒を育む各種サービスも話題となった。

2018年を振り返る 未就学児 重大ニュース



 乳幼児や幼児に関する幼児教育や生活習慣の話題など、リセマムが選ぶ2018年の「未就学児」重大ニュースを発表する。

女性の社会進出の前に立ちはだかる「壁」


待機児童、3年連続増の5万5,433人…半年で倍増
2018年ジェンダーギャップ、日本は149中110位で男女格差縮小傾向
 なかなか改善されない待機児童問題。特にゼロ歳児の待機児童数は深刻だ。女性活用が叫ばれる中、女性の社会進出の壁はなお高い。2018年ジェンダーギャップレポートで日本は、4ランクアップし男女格差を縮小傾向にあるものの、149位中110位でG7中最下位と今なお低い。

幼児教育無償化H31年10月全面実施…認可外保育も対象で上限37,000円


 待機児童数の問題が改善されないなか、「幼児教育無償化」の話題は注目度が高い。幼稚園や幼稚園での延長保育(延長預かり)も無償化の枠内として検討されている点から、未就園児の親にとっては選択肢が増える結果となるが、反面、ひとり親世帯、就労状況などで保育料の捻出が厳しい家庭への配慮についての言及がなく、一律の全面無償化よりも所得別による金額設定や、児童手当を所得別に増やすなどの対応のほうが望ましいのではないかという声もあがっている。また、保育士・幼稚園教諭の約7割が「反対」していることも明らかとなり今後も動向から目が離せない(関連記事)幼保無償化、保育士・幼稚園教諭の約7割が「反対」

Eテレ「デザインあ」展覧会、日本科学未来館10/18まで


 「デザインあ」は、子どもたちの「デザインマインド」を育むNHK Eテレの番組。身近なものをさまざまな視点で切り取る本企画は、未就学児から大人まで楽しみながら「見る」「考える」「つくる」ことを体験できるもの。今まさに指導要領下で進められているような能力の育成を、未就学児の段階から、インフォーマルな場で学べる貴重な機会だった。

「ほんのハッピーセット」が叶える親子の優しい時間


 あらゆる客層と接点のある手軽なファーストフード店が、親子で過ごす時間の大切さをうたうメッセージを発信。子ども向けの「ハッピーセット」のおまけを、おもちゃ・絵本・図鑑から選べるようにした。これまでに何度かおまけとして絵本を提供していたことはあったが、年間を通じて選択できるようにするのは初の試み。2、3か月ごとに新しいシリーズの本が登場するため、集めていく楽しみもある。

「誰か」ではない「ぼくの」「わたしの」視点…グッドデザイン金賞「1人称童話」が面白い


 顔が出てこない主人公目線の挿絵と、自分ごととして語られるストーリーは読んでいて引き込まれ新鮮な驚きや発見を与えてくれる。子どもへの読み聞かせに使用すれば、親子の会話も弾みそうな1冊だ。

《編集部》

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