キラキラネーム、遭遇率は7割…半数は嫌悪なし

 日常生活の中で自分以外の誰かをキラキラネームだと思ったことがある割合は約7割にのぼり、約半数の人はキラキラネームに嫌悪感がないことが、三起商行の調査結果より明らかになった。

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自分以外の誰かの名前に対してキラキラネームだと思ったことがあるか
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 日常生活の中で自分以外の誰かをキラキラネームだと思ったことがある割合は約7割にのぼり、約半数の人はキラキラネームに嫌悪感がないことが、三起商行の調査結果より明らかになった。

 子どもの名づけ調査2019は、三起商行が提供する「ミキハウスベビークラブ」会員のうち、子どもがいる人や現在妊娠中の人を対象に実施し、子どもがいる人5,084人の回答を抜粋した。

 子どもの名づけについて、名前を決める際に意識したことや気をつけたことは、1位「字画がよい」56.8%、2位「音の響きがよい」55.2%、3位「キラキラネームを避ける」45.8%。また、約4人に1人(26.3%)が「他の子どもたちとかぶらない名前にする」と回答しており、個性的な名前を重視する傾向にある。

 自分以外の誰かをキラキラネームだと思ったことがあるか聞いたところ、「ある」67.6%、「ない」24.2%、「覚えていない」8.2%と、キラキラネームは珍しいものではなくなっている。

 キラキラネームについてどのように思うか聞いたところ、「好意的でも批判的でもない」43.7%、「やや批判的」41.1%、「とても批判的」10.6%、「やや好意的」3.5%、「とても好意的」1.2%。好意的に感じている人は計4.7%と少ないが、約半数の48.4%は嫌悪感がないことがわかった。好意的な理由は「子どもを想って考えた名前は、何でも素敵だと思う」(30代女性)、批判的な理由は「読みにくさがあって、社会に出て苦労すると思うから」(30代女性)などがあった。

 助産師の田中淑恵先生は「平成に入って、漢字・読み方にも凝って、少し奇をてらった名前が増えた印象です。人名用漢字が増えたこと、ママ・パパが主体で自由な名づけを行っていることも影響していると思います。『キラキラネーム』という言葉が流行ったことで、『名前ってこんなに自由につけていいんだ』という風潮がさらに広まり、自由で多様な名前が生まれ定着したのかもしれません」とコメントしている。

《工藤めぐみ》

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