QS学生都市ランキング、2位「東京」

 世界大学評価機関の英国クアクアレリ・シモンズ(Quacquarelli Symonds、以下QS)は2019年7月31日、QS学生都市ランキング(QS Best Student Cities Ranking)を発表した。学生に最良な都市として、ロンドンが1位、東京が2位に選ばれた。

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QS学生都市ランキング(1位~10位)
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 世界大学評価機関の英国クアクアレリ・シモンズ(Quacquarelli Symonds、以下QS)は2019年7月31日、QS学生都市ランキング(QS Best Student Cities Ranking)を発表した。学生に最良な都市として、ロンドンが1位、東京が2位に選ばれた。

 QS学生都市ランキングは、「大学数とその評価」「雇用機会」「コスト」「都市の魅力と生活の質」「学生の多様性」「学生の声」の6つの評価指標をもとに作成された。「学生の声」はQSが保有する8万7,000人以上の現役学生と受験生に当該都市で勉強することをどう思うかたずねた結果を盛り込んでいる。

 ランキングトップ10は、1位「ロンドン」、2位「東京」、3位「メルボルン」、4位「ミュンヘン」、5位「ベルリン」、6位「モントリオール」、7位「パリ」、8位「チューリッヒ」、9位「シドニー」、10位「ソウル」。

 東京は、「都市の魅力と生活の質」と「雇用機会」の項目で世界1位を獲得。また、「雇用機会」「都市の魅力と生活の質」と「コスト」で1位のロンドンを上回った。しかしロンドンは東京と比べ、都市人口に対して留学生の多様性が東京よりも高く、「学生の声」の評価も高かった。

 QSのリサーチ・ダイレクターであるベン・ソーター氏は、「メルボルンやロンドンが持っており東京が持っていない利点は、何といっても英語での生活環境である。しかし、アジアでの就学機会を望む学生に話を聞くと東京が一番人気であることがわかる」と語っている。

 QSは、世界大学ランキング(QS World University Rankings)を2004年から毎年発表している。2018年は、科目別世界大学ランキングで3,700万件以上、世界大学ランキングでは7,300万件以上のアクセスがあったという。QS学生都市ランキングのほかにも、地域別大学ランキング、留学先都市ランキング、学部別ランキング、高等教育システムランキング、卒業生の就職力ランキング、科目別世界大学ランキングを発表している。

◆QS学生都市ランキング2019
1位:ロンドン(イギリス)
2位:東京(日本)
3位:メルボルン(オーストラリア)
4位:ミュンヘン(ドイツ)
5位:ベルリン(ドイツ)
6位:モントリオール(カナダ)
7位:パリ(フランス)
8位:チューリッヒ(スイス)
9位:シドニー(オーストラリア)
10位:ソウル(韓国)
※()内は国名

《工藤めぐみ》

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