NVIDIAおよびマイクロソフトは、『マインクラフト(Minecraft)』がPCでのリアルタイムレイトレーシングに対応することを発表しました。
PC(Win10)版『マインクラフト』のリアルタイムレイトレーシングは、ゲームの無料アップデートに対応し、プレイヤーはよりリアルなシャドウ、照明および鮮やかな色彩の世界に飛び込めます。これによって、ゲームのリアルさが劇的に向上することが見込まれます。
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「『マインクラフト』を通じて、コアゲーマーだけではなく、あらゆる年齢と背景の数百万のゲームプレイヤーにレイトレーシングの魅力が伝えられることになります。世界で最も売れているビデオゲームに、PCでのレイトレーシング機能が実装されることは、ゲーミングのエコシステムにおけるレイトレーシングの勢いを示しています」―NVIDIA GeForceマーケティング責任者マット・ウェブリング氏
「レイトレーシングは、次の『マインクラフト』として我々が考えているものの中心に位置しています。GeForce RTXが、『マインクラフト』の世界に、まったく新しい感覚を与えています。通常の『マインクラフト』では、金ブロックは黄色にしか見えませんが、レイトレーシングを使えば、光のきらめきや反射だけでなく、金ブロックに映ったMob(村人やモンスターなど)の姿も見えるようになるのです」―マイクロソフト『マインクラフト』担当フランチャイズクリエイティブディレクター、サックス・ペルソン氏
発表によるとNVIDIAは本作開発元のMojangと連携して、パストレーシング(レイトレーシングの手法の1つ)をWindows 10版に追加。パストレーシングは、シーンのなかでの光の伝搬のしかたをシミュレートするもので、これまでラスタライズまたはハイブリッドのレンドラーを使って個別に実行されていた、多様なタイプ効果のライティング計算を統一のモデルで行います。
ライティング計算の対象は、以下のようなものがあります。
- 太陽、空、ならびにグロウストーンや溶岩などの発光する表面を含む、さまざまな光源からの直接光
- サイズや形状、光源からの距離によってさまざまに異なる、リアリスティックなハードシャドウおよびソフトシャドウ
- ピクセル当たりの放射光
- 間接的な拡散イルミネーション(拡散グローバル イルミネーション)
- 間接的な鏡面反射イルミネーション(リフレクション)
- リフレクション、リフラクションおよびスキャッタリングを伴った、透明な素材(ステンドグラス、水、氷)
- 大気散乱と密度(深みのある霧、細い光、リアリスティックな空)
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先日にはいくつかのModによってリアルになりすぎた『マインクラフト』も話題となりましたが、公式でレイトレーシングに対応したということで嬉しいユーザーも多いのではないでしょうか。