インフルエンザ2018/2019シーズンに、異常行動が発現した件数は72件。異常な行動の報告数は過去10シーズンで4番目に多かった。異常行動を起こした患者の年齢を見ると、4歳から18歳で発現しており、「10歳」が11件ともっとも多く、「11歳」9件、「14歳」8件、「7歳」「12歳」各7件などが続いた。患者の性別は「男性」71%、「女性」29%と、男性のほうが多い。
発熱から異常行動発現までの日数は、「2日目」が60%ともっとも高く、「1日以内」30%、「3日目」8.57%など。異常行動と睡眠の関係を見ると、「異常行動は眠りから覚めて直に起こった」67%、「異常行動は覚醒していて徐々に起こった」23%、「そのほか」10%。
異常行動を分類すると、「突然走り出す」約40%、「おびえ、恐慌状態」約25%、「無意味な動作の繰り返し」約23%、「徘徊」約20%など。
安全対策調査会は、「これまで同様に、抗インフルエンザウイルス薬の種類、使用の有無と異常行動については、特定の関係に限られるものではない」と考察。抗インフルエンザウイルス薬の処方の有無に関わらず、インフルエンザ発症後の異常行動に関して、注意が必要だとしている。