「授業料以上の価値を感じていただけているのがうれしい」英会話イーオン 三宅義和社長

 イード・アワード2019年の「英会話スクール」で3年連続最優秀賞を受賞したイーオン。イーオン代表取締役社長 三宅義和氏に、サービスへのこだわりや英語学習のポイント、今後の展望について聞いた。

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英会話イーオン 三宅義和社長
英会話イーオン 三宅義和社長 全 4 枚 拡大写真
 顧客満足度でさまざまなサービスを評価する「イード・アワード」。2019年の「英会話スクール」では、イーオンが最優秀賞を受賞した。イーオンの同賞受賞は3年連続となる。また今年は、「ビジネス英会話」の最優秀賞、「コスパがよい英会話スクール」の部門賞も獲得。イーオン代表取締役社長の三宅義和氏に、サービスへのこだわりや英語学習のポイント、今後の展望について聞いた。

正確な英語を話すことを重視



--3年連続「総合満足度 最優秀賞」ご受賞おめでとうございます。今回は「ビジネス英会話 最優秀賞」「コスパがよい英会話スクール」として部門賞も獲得されました。

 ありがとうございます。スタッフ・教師が毎日、一生懸命頑張っていることを皆さまに評価していただいて、大変嬉しいです。創業以来46年間、教師・教材・カリキュラムを英会話教育の中心として大切にしてきました。「総合満足度 最優秀賞」では、これまで力を入れてきた教師・教材・カリキュラムの充実が評価されたのだと考えています。

 レッスンやロビーの楽しさも、評価をいただいた理由のひとつだと思います。イーオンのレッスンはおもに5人から8人くらいのグループで行われます。レッスン終了後には、生徒様に授業の満足度を聞くアンケートをスマートフォンで行っているのですが、「大変満足」「満足」という評価を多くいただいており、先生の良かったところなどをお褒めいただくコメントも頂戴しています。また、「不満」という意見についても、改善するよう努めています

 ロビーでは、クラスの違う生徒同士が友達になったり、担任ではない先生とも会話を楽しんだり、教室に通うからこその楽しさがあります。教室に行けば仲間も先生もいる。「イーオンに行く日は朝からワクワクする」「前日から楽しみ」と言ってくださる生徒様も非常に多いです。

インタビューに答える三宅社長

 さらに、イベントも数多く開催しています。人気のバスツアーでは、生徒様がガイド役となり、教師に観光地の紹介を英語で行います。朝から夕方まで英語漬けで、ミニ留学のような体験ができるイベントです。東日本限定ですがクリスマスランチを楽しむイベントでは、食事をしながら英語によるマナー講座を行います。全国からのリピーターの生徒様も多く、「このイベントがあるからイーオンに通っている」とおっしゃる生徒様もいるほどです。

 ビジネス英会話部門でも最優秀賞をいただきました。イーオンではビジネスシーンで使う英語は「きちんとした正確な英語を話すこと」を重視しています。ビジネスの場では、間違えた英語を使っていても誰も指摘してくれません。「ビジネスで英語を使えているから、直す必要はない」という人もいますが、そんなことはありません。ビジネスシーンできちんとした正確な英語を使えることは、相手からの評価に関わります。レッスンではしっかりと直してもらえるので、ビジネスの場にふさわしい英語を身に付けられます。初心者だけでなく、英語がある程度できる方が習うことで、より正確な格調高い英語を使えるようになるのです。

 正確性を重視するラウンドアップレッスンでは、文法項目に従って正確な英語を身に付けていきます。ポケットに入れられる構文練習帳や、そのアプリも提供しているので、いつでもどこでも練習することができます。一方で、実践訓練となるグループレッスンでは、英語を使って課題に取り組みます。英語の基礎を学ぶことも、英語の使い方を学ぶことも、どちらも重要です。

 コスパがよいという点についても、授業料以上の価値を感じていただけているのは大変嬉しいです。イベントやロビーでの先生やほかの生徒様との交流など、英会話を楽しみながら実践できるような、プラスアルファの部分も評価していただいたのだと思います。

 たとえばイーオンでは、教師が学習方法や勉強方法を指導する無料のカウンセリングや、弱点補強のためのセルフスタディプログラムなどのレッスン外のサービスも充実させています。デジタルトランスフォーメーション(DX)も進めていて、生徒限定のアプリ「イーオン・ネット・キャンパスアプリ」を開発し、自宅学習をサポートしています。スマートフォンで見られることもあって、利用者が大変多いです。ほかにも、AIを活用した発音自動評価システムも開発しました。今までのイーオンのカリキュラム・教材の良さがデジタル化されているので、生徒様の利便性が向上し高い満足度につながっているのだと思います。

 また、「AEON NOTE」を導入しました。AEON NOTEでは、教師が持っているタブレットにレッスンを受けている生徒様の学習歴やTOEICなどの成績、自宅での学習量といった情報が表示され、瞬時にわかるようになっています。それにより、教師は生徒様に応じた声かけができるだけでなく、生徒様自身も見られているので頑張ろうというモチベーションにつながっているのです。

4技能をバランスよく



--どういった方が学ばれているのでしょうか。

 1歳半から80代まで幅広い世代の方が通われています。20代・30代の女性が圧倒的に多いですが、50代以上の方も1万人近くいらっしゃいます。男性ビジネスマンも増えていますし、大学入試改革で英語4技能が重視されることが影響しているのか、高校生も増えてきています。

--教育改革では2020年4月からの小学校高学年での英語教科化や、英語4技能習得など、英語が大きな目玉になっていますが、生徒様の属性や意識に変化は感じられますか。

 英語4技能重視の影響があると思いますが、中学生など児童・生徒の受講生も少しずつ増えています。保護者には「将来英語が使えないと困る」という考えがあると思いますが、やはり英語4技能習得が重視されていることも影響しているように思います。

 イーオンでは、創業時から英語4技能を重視しています。外国人教師・日本人教師がどちらもいて、英語4技能をしっかりとバランスよく学ぶことが英語力を付けるいちばん良い方法だと考えているからです。

「世界のテストは4技能評価が常識」と三宅社長

 日本では「読む・聞く」の2技能評価のテストが主流ですが、TOEFLやIELTSなど世界のテストは4技能評価が常識となっています。ですので、日本の英語4技能を重視する傾向は良いことだと思います。英語4技能を桶に例えると、どこかひとつが弱いとそこから水が漏れてしまい全体の英語力が低くなってしまいます。ですので、英語4技能をバランスよく学ぶことは大切なのです。

--入試改革における英語の扱いと、英語民間試験導入の延期についてご意見をお聞かせください。また、英語を学ぶ姿勢として必要なことは何ですか。

 公平性を保てない、経済格差などの理由から英語民間試験導入が延期になったのは仕方ないと思います。ただ、英語4技能重視の方向性は変わりません。受験英語、ビジネス英語、時事英語など、いろいろありますが英語は英語。しっかりとした英語力を身に付けている高校生は、どんな試験でも対応できます。バランスの良い英語力があれば、全体の英語力が上がっていきます。目先のことにとらわれず、しっかりとした英語力を身に付けられるようにしていくことが大切です。

 英語を学ぶときのポイントは「声に出すこと」です。2技能のテストでも4技能のテストでも、だまって勉強している子と、声に出して勉強している子とでは、声に出している子のほうが英語力は身に付きます。声に出すことで話す訓練になるだけでなく、自分が声に出せる音には耳も反応できるようになるのでリスニングの力も付くのです。バランス良く勉強していると、リーディングも速くなるし、リスニングもできるようになっていきます。

英語は実技、練習が欠かせない



--英語を上達したいというすべての方に向けてアドバイスをお願いします。

 英語4技能をバランスよく身に付けることと、基礎をしっかり身に付けることが大切です。イーオンには「学校英語、感情込めれば英会話」という格言があります。英語を学ぶうえで、基礎となる単語力や文法力は非常に重要です。「文法ばかり学んでいるから日本人は英語を使えない」と言われることがありますが、そんなことはありません。文法をしっかりと身に付けるといちばん伸びるのはコミュニケーション力なのです。

 文法の勉強は楽しくない場合が多いですが、人生のある時期を使って基礎をしっかりと身に付けている人と、それをしないまま過ごしている人とでは大きな差がつきます。基礎をしっかりと学び、自分の意見を表現できる人と、そうでない人とでは、英語で話したり書いたりする表現の深さが全然違うのです。

 あとは、英語は実技だということを忘れないでほしいです。楽器やスポーツと同じように、繰り返し練習することが大切です。練習をしないと身に付きません。日本人は、読んで訳してわかったら、そこで終わってしまうことが多いです。わかることは到達点ではなく出発点です。わかったら終わりではなく、それを使えるようにすることが大切です。

 練習は声に出すことが重要です。ネイティブの人が話す音声を聞きながら、英文を読んで声に出して読むという方法で、私も毎日トレーニングしています。映画を見ながら、英語の字幕を読んでいくという方法もあります。

 今の時代はスマートフォンを使って、YouTubeなどで英語の字幕を見ながら、音声を聞いて声に出して読む練習が簡単にできます。英語の本を使って学習する場合、日本語翻訳をあらかじめ読んでから英語で読むことも1つの方法です。日本語で本の内容を把握していれば、原文でもすらすら読めます。自分の好きなテーマを選ぶことも大切です。好きなテーマであれば楽しく学習できるので、効果は非常に高いです。

実際にスマートフォンを操作しながら説明をしてくださった

レッスン以外も充実させ、デジタル化を促進



--今後の展望についてお聞かせください。

 英語を学ぶと良い理由のひとつは、「人生でできることが増えてくる」ことです。日本語だけの狭い世界から、世界中の人とコミュニケーションができるようになり、海外から来た人をサポートすることもできます。人生100年の時代、英語を通して人生を豊かにできるということをしっかりと伝えていきたいです。

 始まったばかりの取り組みとしては、英会話力を気軽に診断できる「AEON Dr. English」があります。これはタブレットを使用した「リスニング力」と「スピーキング力」の英会話簡易診断ツールで、画面の指示に従って英文を聞き、それに応答するという「問診」をもとに、課題点を「診断」し、生徒様それぞれに合わせたお勧めの学習法が自動的に「処方」される仕組みになっています。簡易診断ツールとはいえ、「第二言語習得理論」、言語学の分野でいう「コミュニケーション能力(文法的能力、談話能力、社会言語能力、方略的言語能力)」、「認知心理学」といった学術的な根拠とイーオンの教務的知見をベースに開発されています。

 生徒様はスクール内のロビーやカウンターにあるタブレットを使って無料で診断を受けることができます。この「AEON Dr. English」を利用することで生徒様自身が自らの弱点に気づき、自分に合った学習方法に取り組むことで学習のモチベーションを高める効果が期待されています。

 そのほかにも2019年12月16日よりラウンドアップレッスンも既存のコンテンツを拡充させ、紙にしか載っていなかったものをデジタル化しています。さらに2020年からは、グループレッスンのカリキュラムが変わります。紙の教材も残しますが、レッスン中、レッスン前後の予習・復習をデジタルで連携していくカリキュラム設計になっています。

 これまでの経験も大切にしながら、レッスンやレッスン以外の充実、デジタル化をさらに進め、ますます力強く、前進していきたいと考えています。

《編集部》

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